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2009年08月04日

裁判員裁判スタート記念 裁判員テクニック集

 裁判員裁判スタートを記念して、タイプ別・裁判員のためのオススメテクニック集を作ってみました。
 以下の3つのタイプを用意させていただきました。

a.裁判員制度ってなんですか? という人へ
b.冤罪を防ぎたい人へ
c.どうしても有罪にしたい人へ



PARENTAL ADVISORY EXPLICIT CONTENT
 未成年者に有害な情報が含まれています。あなたのお子様を学力低下から守るため、当ブログ閲覧の際は、適切な助言を与え、前もって社会科の教科書を読ませてあげて下さい。

 なお、筆者としては、これらのテクニックを裁判員が実際に使用することを推奨しているわけではありません。これらのテクニックを実際に使用した場合の、個人または国家に対する不利益、その他いかなる損害に対しても、その責任を負わないこととします。


a.裁判員制度ってなんですか? という人へ

 何も知らない幸せなあなたには2つの基本的なテクニックをオススメいたします。

1.予断をなくす
 予断(「コイツは間違いなく悪人だ」「こんな人が悪いことをするはずがない」等)があると、余計な葛藤を感じてしまって、判断をくだすのがつらくなってしまう危険があります。

 私は、裁判傍聴をしていることや、裁判本にたずさわったことから、たまにこんなことを訊かれます。
「被告人ってどんな人ですか? やっぱりおっかないですか?」

 もう少し裁判についてよくご存知の方からはこんな質問をされます。
「傍聴席の柵のこちら側と向こう側は、いったい何が違うんでしょうねえ?」

 私はこんなふうに答えます。
「違うことは、犯罪をした(構成要件に該当して違法かつ有責な行為をした)と捜査機関に判断されたこと、捜査機関に検挙されたこと、公判請求されたことです」

 意味が分かりませんか?
 ご安心ください。私にもよく分かりません。

「法律上の立場が違います」という言い方が分かりやすいでしょうか。

 こういう答えをすると、「そういうことを聞きたいんじゃない」と、ガッカリされます。しかし、被告人には色々な人がいますので、私には共通点を見つけることができません。

 以下、それぞれの法律上の立場を、簡単に記しておきます。

被告人「犯罪をしたと検察官に主張されている人」
検察官「被告人が犯罪をしたことを証明しようとしている人」
弁護人「被告人(多くの場合は法律の素人)の権利を守るため、主に法的な補助をおこなう人」
裁判官「検察官が、被告人の犯罪が合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に証明できたかどうか、判断する人。裁判の進行役」
傍聴人「不正な裁判が行われていないかどうか監視している一般市民」

 もちろん裁判員は、裁判官らと一緒に、検察官によって被告人の犯罪が合理的な疑いを差し挟む余地がない程度に証明されたかどうか、を判断することになります。

 このように、「法廷にいる人は法律上の立場が違うだけ」と考えれば、予断を減らすことができて、勘違いや思い込みがなくなり、裁判員としての負担が減ると考えられます。


2.自分の価値観を抑える
 世の中には様々な考えを持った方がいらっしゃいます。たいていの人には、どう頑張っても理解することが難しい○○さん、が存在します。

 たまたま裁判員となった自分の価値観が、被告人の価値観と相容れないものであったとしたら、話を理解することすら難しく、審理はつらいものとなってしまうかもしれません。

 受刑者の大規模調査をした「外国人犯罪者 彼らは何を考えているのか」(岩男壽美子・中公新書)には、文化や性差による興味深い違いがたくさん記されています。
 たとえば、「お金さえあれば、ほとんどのことはうまくいくと思いますか」と尋ねたところ、日本人と外国人の回答傾向には明白な違いが認められた。借金が多く、犯行時にお金に困っていた外国人受刑者には否定的な回答が多く、女子で七九%、男子で六七%に達した。他方、日本人の場合は、お金の力に対する肯定的な回答が多い。男子では七四%が肯定し、お金の力を信じる気持ちが強いことがわかる。女子は五七%と男子より一七ポイントも低いが、それでも外国人に比べると拝金主義的傾向が強い。

「嘘をつく」ことに対する評価でまず目につくのは日本人と外国人の回答傾向に見られる違いである。「非常に悪い」という回答は、男女ともに外国人の方が日本人よりも一〇ポイントほど多い。文化による違いも大きく、八グループのなかでは中近東出身者の八割が「非常に悪い」としているのに対し、その割合が最も少ないのが日本人(三三%)、次いで中国人(三六%)となった。

 女子が殺人に次いで悪い行為とした「暴力を振るう」については、男女の反応には大きな差がある。特に日本人男女間の差は三九ポイントにも達し、暴力に対する女子からの際立った嫌悪感が明白に読み取れる。
 これは、あくまでも受刑者に対する一度きりの調査で、結果が直接お国柄を表しているわけではありません。

 私は、被告人には様々な人がいる、ということを覚悟しておいたほうがいいと思います。
 証人や被告人の言葉を、そのまま受け取ってしまうと、事実認定や反省の度合いを間違えてしまうかもしれません。
 そのため、自分の価値観を抑えて、被告人や他の当事者がどのような人々であるのか、よく観察する必要があります。



b.冤罪を防ぎたい人へ

 すでに司法に対する関心の深い「冤罪を防ぎたい」とお考えのアナタには、以下の2つのテクニックをオススメいたします。

1.目撃証言を厳しくチェックする
 目撃証言というのは、目撃者の記憶に依存した証拠であり、大変頼りないものです。ちなみに私は、昨日の昼ご飯が思い出せません。

 記憶はどんどん変わっていきます。

 例えば私の場合、とある映画のワンシーンが忘れられなくて、レンタルして見直してみると、そんなシーンなんてなかった、ということがありました。
 どうやら、「あの映画は『社会でうまくやっていけない人間は犯罪集団にも馴染めない』ってことを表現しているんじゃないかな」なんて、持論を交えながら人に話しているうちに、ありもしない都合の良いシーンを想像して作ってしまっていたようです。
 私は、DVDという記録媒体があったため、自分の思い込みに気付くことができました。

 しかし、犯罪は隠れて行われるため、現場が記録される可能性は低く、目撃証言の正しさを証明することは困難です。
 そこで、その目撃証言が正しいと判断できる物的・科学的証拠がなければ、信用性なしと判断して、退けてしまうという方法が考えられます。

 物的・科学的証拠がない場合には、

・そもそも目撃者が犯行を見ていたのかどうか
・目撃者は犯行を正確に記憶できたのかどうか
・目撃者は事件に関するどのような報道を見たのか
・警察署(検察庁)で被疑者(被告人)が犯人である犯行ストーリーを聞かされていないか
・その他、目撃者の記憶が変容する情報に触れていたことはないか

などの項目をチェックして、該当部分を評議で主張します。
 これによって、あやふやな目撃証言を除外して、冤罪を防止するのです。


2.無罪の判決理由を裁判官に詳しく書かせる
 無罪判決を出すというのは大変目立つ行為です。それでも無罪判決を出さなければならない場合があります。あなたは、「無罪病」とのバッシングを受けて、あなたが裁判員であることを知る人(家族や上司等)から白い目で見られるかもしれません。

 検察官の主張に「合理的な疑いを入れない程度の証明」がなされていないと判断した場合は無罪という判断をしなければなりません。
 つまり、検察官の言うことについて、「被告人が犯罪をしたとは、なんだかハッキリ分からないなあ〜」と思ったら、無罪の判断をすることになります。
 裁判員は、「検察官の立証をチェックするために国民の代表として刑事裁判に参加している」と、言えるのかもしれません。

 無罪の理由はものすごーくハッキリさせなければなりません。なぜなら、検察官控訴が認められているため、高等裁判所で再び審理されてしまうからです。
 せっかく国民を代表して時間を作って、裁判員として「無罪判決を出す」という重責を全うしたのに、高裁で無罪ではないという判断(有罪判決、地裁で審理をやり直しなさいという判決等)がなされては、あなたが裁判員だったことを知る人のいない場所へ引っ越したくなるでしょう。

 そこで、無罪と判断する理由を、判決文に詳しく詳しく書いてもらう必要が出てきます。
 判決文を書くのは裁判官です。
 裁判員としてできることは、評議の場で、無罪と判断する理由を詳しく詳しく述べて、裁判官に対して「無罪と判断する理由を判決文に詳しく書いてほしい」と要求することでしょう。
 高等裁判所でも無罪判決が支持されれば、仮にどこかで「無罪病」というバッシングを受けていたとしても、あなたが裁判員だったことを知る人から見直されることでしょう。

 ただし、何らかの理由(誰かをかばう、あきらめている、今現在の状況を理解していない等)で無実の被告人が刑に服することを了承してしまっている場合、無罪であることを見抜く手だてはありません。
 検察側が被告人に有利な証拠を裁判に出さないこともありえます。こちらも無罪の判断が難しくなります。

 裁判員として裁判に参加するだけでは防ぐことのできない冤罪があることを忘れてはなりません。



c.どうしても有罪にしたい人へ


 逆に、「どう考えても被告人が真犯人なのに、無罪放免されるのはおかしい」と感じる裁判員も、いらっしゃるかもしれません。
「犯罪者を確実に処罰して社会の秩序を守りたい」と考えるのも、一般市民として当然の感覚なのでしょう。そんな正義感にあふれたアナタにオススメのテクニックです。


1.一般市民の感覚論法
 評議の場では、裁判員の最大の武器である「一般市民の生活感・経験則」を持ち出して、「一般市民の感覚では○○だから検察官の主張は間違いない」という「一般市民の感覚論法」を使ってください。理論で生きている裁判官を納得させるためには、たとえ屁理屈であっても、理論で対応する必要があります。
 判決はあくまでも文章ですから、文章として書きやすい意見が好まれるかもしれませんね。


2.無罪の判決理由を詳しく書かせない
 それでも無罪の判決となってしまうことがあるかもしれません。
「冤罪を防ぎたい人」とは逆に、無罪の判決理由を裁判官に詳しく書かせないことで、高裁での原判決破棄・自判(地裁への差し戻しをしないで高裁自ら判決する)に期待することができます。

 検察統計調査によると、2007年に第一審で無罪となった被告人のうち、検察官控訴されて、高等裁判所で原判決破棄・自判で有罪となった人の割合は、34.1%(第一審無罪85人、検察官控訴48人、高裁で破棄・有罪自判29人)となっています。
 高裁で破棄・有罪自判となった29人のうち20人は、第一審での事実誤認を理由に検察官控訴されています(9人は法令違反が控訴申し立て理由)。

 判決文に欠点を残しておくことで、検察官控訴や高裁での破棄・有罪自判の確率が高くなると考えられます。


3.有罪の判決理由を詳しく書く

 司法統計によりますと、平成19年度に高等裁判所自判で無罪となった被告人は17人です。高裁での逆転無罪の可能性は極めて低いと考えられます。
 それでも心配なら、有罪であるという判決理由を裁判官に詳しく書いてもらって、高裁での逆転無罪の可能性を低くするという方法があります。
 有罪の判決理由を詳しく書くことは、アナタを含めた合議体が決定した刑を強制的に執行されてしまう被告人に対する、ある種の礼儀と考えられます。特に、厳しい刑を言い渡さなければならない場合、相当に正当性のある判決理由がなければ、批判を浴びることも考えられます。


4.大手メディアからの取材で「有罪」の心証を語る
 もし、大手メディアから取材を受けたら、「無罪と判断したが、私はどうもあやしいような気がする」と、それとなく有罪の心証を語っておくのもいいでしょう。裁判員の身元は守られることになっていますから、守秘義務である評議の秘密(どの裁判員・裁判官がどんな意見を言ったか等)さえ守っておけば、あとは好き勝手しゃべってかまわないと考えられます。



【参考文献】
「図解による法律用語辞典」(自由国民社)
「裁判官はなぜ誤るのか」(秋山賢三・岩波新書)
「証言の心理学」(高木光太郎・中公新書)
「外国人犯罪者」(岩男壽美子・中公新書)

検察統計調査(2007年)
[検察官の上訴] 控訴申立ての理由及び原判決の結果別 検察官が控訴した被告事件の人員[確定裁判] 審級別 確定裁判を受けた者の裁判の結果別人員

司法統計(刑事 19年度)
6 刑事訴訟事件の種類及び終局区分別既済人員 高等裁判所
ラベル:裁判員制度
posted by 絶坊主 at 16:36| Comment(2) | TrackBack(1) | 裁判員制度 応援団ひとり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然のコメント失礼致します。
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Posted by sirube at 2009年08月04日 17:18
ご訪問いただき誠にありがとうございます。

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一刻を争う状況なのです。

誠に申し訳ございません。

また機会がありましたらよろしくお願い致します。
Posted by 絶坊主 at 2009年08月10日 11:49
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Tracked: 2009-08-08 06:43
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