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2006年05月13日

無免許で酒気帯び運転 キャバクラからスナックへ

 被告人の男性は、無免許でありながら、酒場から酒場へと、自動車を運転しました。その途中、繁華街で検問に引っかかり、酒気帯びと無免許運転で逮捕されました。

 彼は、過去にも交通違反を繰り返しており、多額の罰金を支払っています。同居する内縁の妻は、無免許運転しないように言い続け、出掛ける時には自動車の鍵を持ち歩いていたそうです。

 それにも関わらず、彼はまたしても交通違反を犯し、ついに起訴されてしまいました。彼に弁解の余地はなさそうですが…


【注意事項】
 この記事は、私が裁判傍聴で必死こいて書き殴ったメモを元に、なんとか記憶を辿って書いたものです。もしかしたら、実際に裁判で起こったことと、全然違うかもしれません。
 また、私に法律の知識はありません。
 偏った思いこみや思想が文章に紛れ込んでいるかもしれません。極力避けるように努力します。ご了承下さい。
 この記事が事件の真実を言い当てることなどございません。
 無いとは思いますが、無断転載はご遠慮下さい。引用は法律を守ってご自由にどうぞ。
 リンクはご自由にどうぞ。ただし、画像等への直リンクはおやめ下さい。
 今回から、被告人のイニシャルを、ランダムで決めることにしました。次回公判を見たい方は、日時、法廷、罪名で、ご確認下さい。過去の記事も、時間はかかりますが、順次変更する予定です。


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《無免許で酒気帯び運転 キャバクラからスナックへ》
【道路交通法違反】『新件』
4月○○日
名古屋地方裁判所703号法廷
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★登場人物★☆
Wさん(被告人。40代ぐらいの男性。気が強そう。体格が良い。銀色のネックレスが輝いている。ジーパン。灰色のセーター)
Xさん(証人。40代ぐらいの女性。ラテン系の顔立ちに見えました。かなりの美人。花の髪飾り。かわいい黒のブラウス。かっこいいジーパン)
裁判官(30〜40代ぐらいの男性。お坊ちゃん風)
検察官(30代ぐらいの女性。知的でかっこいい。口調が無機質。たまに乙号証を甲号証と言い間違えてしまうお茶目さん)
弁護人(髪がふさふさのクワマン風)


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[公訴事実の概要]
 被告人Wは、公安委員会から運転免許の交付受けず、呼気1リットルあたり0.15mlの酒気帯び状態で、名古屋市■区■■丁目(有名な繁華街)で普通乗用車を運転した。


 まずは罪状認否です。

裁判官:「間違ったところはありましたか?」
Wさん:「いえ、ありません」

 公訴事実を全面的に認めました。


 Wさんは、建築現場で職人をしており、離婚歴がありますが、現在は交際相手と生活しています。
 ここまでは、ごく普通の経歴で、いわゆる一人親方です。
 ただ、彼には、交通違反が、山のようにあったのです。

◎Wさんの違反(罰金等)
 酒気帯び運転(4万円)、酒気帯び運転(25万円、免停90日)、無免許運転(25万円)、速度超過、シートベルト未装着

 Wさんは、免許を失効しており、犯行当時は無免許でした。

 彼は、事件当日の夜の8:00〜9:30にかけて、自宅で水割り2杯を飲みました。一杯が約200mlで、水と焼酎の割合が、1:1でした。
 その後、友人らに呼び出され、自ら乗用車を運転して、キャバクラへと向かいました。この乗用車は交際相手が所有するものです。
 キャバクラでは、10:30〜11:00にかけて、同様の水割りを3杯飲みました。
 その後、再び自ら乗用車を運転して、スナックへと向かいました。
 その途中、検問に引っかかり、呼気検査を受けたところ、1リットル中0.15mlのアルコールが検出され、酒気帯び運転が発覚しました。その時、運転免許証の提示を求められ、免許証不携帯も発覚しました。



 弁護人は、情状証人として、Wさんの内縁の妻を呼びました。名字は日本のものだと思いますが、名前はカタカナで、顔もモンゴロイド系ではありません。日本語は、時々間違えることもありましたが、おおむね問題なく話せるようでした。

 まずは弁護人からの主尋問です。

弁護人:「あなたのお名前は何ですか?」
Xさん:「(名前を言う)」
弁護人:「あなたは、被告人と、同居していますね?」
Xさん:「はい」
弁護人:「昨年■月に被告人が運転した車は誰の物ですか?」
Xさん:「私のです」
弁護人:「その当時も同居していたのですか?」
Xさん:「はい」
弁護人:「今も車はありますか?」
Xさん:「はい」
弁護人:「どこにありますか?」
Xさん:「ウチの近くの駐車場です」
弁護人:「あなたは、車を置いて、どこかに行くことがありますか?」
Xさん:「仕事に行きます」
弁護人:「自宅に鍵を置いたままですか?」
Xさん:「はい」
弁護人:「鍵を自宅に置いたままにしてるのですか?」
Xさん:「今は鍵は自宅に置いてあるんですけど」
弁護人:「大変なことになりますよ! あなたが持ち歩かないと」
Xさん:「いつも持ち歩きますけど」
弁護人:「必ず持って出掛けてますね?」
Xさん:「そうです」
弁護人:「被告人が仕事に行く時の方法を教えて下さい」
Xさん:「今は、お迎えの人がタクシーで……」
弁護人:「それはあなたが出勤する方法だよね。被告人が仕事に行く時は?」
Xさん:「Aさんが来てくれます」
弁護人:「その人は被告人と同じ仕事ですか?」
Xさん:「はい」
弁護人:「来れない時はあなたが送っていくのですね?」
Xさん:「それは、昨年までで、今は毎日来てくれます」
弁護人:「事件が起きてから、あなたと被告人で、話し合いましたか?」
Xさん:「はい」
弁護人:「もうしないって頼んだ?」
Xさん:「はい」
弁護人:「しないと約束してくれた?」
Xさん:「はい」
弁護人:「被告人を監督すると誓いますか?」
Xさん:「はい」


 内縁の妻Xさんは、車の鍵を持ち歩くなどの対策をすでに講じており、違反を繰り返すWさんに困り果てているようでした。

 続いて検察官からの反対尋問です。

検察官:「あなたは、いつから被告人と、同居しているのですか?」
Xさん:「……どういう意味?」
検察官:「いつから一緒に生活していますか?」
Xさん:「1年ぐらい」
検察官:「被告人が、過去に無免許運転で罰金刑受けたこと、聞いてましたか?」
Xさん:「それは聞いたことあります」
検察官:「いつ頃聞きましたか?」
Xさん:「去年の……その…………夏頃」
検察官:「あなたは、免許取るように、被告人に勧めたりしましたか?」
Xさん:「はい」
検察官:「被告人は何と答えたのですか?」
Xさん:「うん……、あのー、ダメって言ってるんです。免許ない運転ダメって。」
検察官:「そうじゃなくてね」
Xさん:「何回も言ってるんですけど」
検察官:「…(略)…被告人はどう答えたのですか?」
Xさん:「仕事が忙しくて、時間がない、チャンスがない。いつかは取ると言うんですけど」
検察官:「被告人に運転させないようにしてましたか?」
Xさん:「言っていたんですけど」
検察官:「口で言うだけですか?」
Xさん:「はい。鍵渡さないようにしてた」
検察官:「被告人に運転させないようにしてたのに、どうして免許なしで運転したんでしょうか?」
Xさん:「たまたまその時、家の鍵を忘れちゃって……」
検察官:「これから先、どうやって、二度とさせないように、監督していきますか?」
Xさん:「だから、運転とか、車乗るとか、ダメって言ってるんですよ」
検察官:「これから先、ずっと車に乗せない、ということですか?」
Xさん:「先に免許証必ず取るように言います」
検察官:「では、免許取らせるということと、乗っちゃいけないということを、言っていくということですか?」
Xさん:「はい」


 どうやら、Xさんが車の鍵を家に忘れたことが、Wさんの無免許運転につながったようです。そこまで気を遣わなければならないとは辛いです。

 Wさんは、職人ですから、口が悪いところがあるかもしれません。荒っぽいところもあるかもしれません。しかし、Xさんも、肝の据わったように見えました。ですから、これからも口うるさく、「免許ない運転ダメ」って、言い続けてくれると思いました。

 続いて被告人質問です。まずは弁護人から。

弁護人:「■月に、お酒を飲む場所向かう時に、無免許で酒気帯び運転しましたか?」
Wさん:「はい」
弁護人:「弁解の余地はないですね」
Wさん:「はい」
弁護人:「あなたは前にも違反してますね」
Wさん:「はい」
弁護人:「今度やったら罰金では済まないと、聞いてたの?」
Wさん:「はい」
弁護人:「軽く考えてたんですか?」
Wさん:「はい」
弁護人:「車の鍵は、奥さんがたまたま忘れてたんですか?」
Wさん:「はい」
弁護人:「あなたは、■■業だそうですが、いわゆる一人親方ですね?」
Wさん:「はい」
弁護人:「現場まで遠いと思うけど、通勤方法はどうしてるの?」
Wさん:「毎朝、迎えに来てもらってます。その人の仕事も、私が窓口になって仕事を取ってるもんですから、別々にはならないです」
弁護人:「迎えに来てくれる人とは誰ですか?」
Wさん:「仕事仲間です」
弁護人:「もし、その人が病気になったら、どうするんですか?」
Wさん:「会社…元請けの会社ですが、事情を知ってるから、来てもらえます」
弁護人:「免許の失効ですが、欠格期間を過ぎて、免許を取り損なったということですね?」
Wさん:「はい」
弁護人:「二度としませんか?」
Wさん:「はい」


 これほどあっさり、「軽く考えていた」と認める人を、私は初めて見ました。ほとんどの場合、もう少し言いよどんだりするものです。

 ところで、欠格期間云々という話は、私にはよく分かりません。漢字も違うかもしれません。ごめんなさい。

 続いて検察官からの質問です。

検察官:「あなたは、今回違反した理由に、『軽く考えていた』と言ってますけど、どういうことですか?」
Wさん:「ま、軽く……、本当に軽く考えていました」
検察官:「良く伝わらないですけど。悪いと思ってなかった?」
Wさん:「いえ。軽く…」
検察官:「それが伝わらないんですよ。酒気帯びや無免許運転は、どうして法律で禁じられているのか分かりますか?」
Wさん:「事故になるからです」
検察官:「どうして事故になるんですか?」
Wさん:「飲み方によって違うんですけど、集中力が低下したり……」
検察官:「飲み方によって違うって、じゃあ一杯だけなら良いってことですか?」
Wさん:「(慌てて)いいえ、そういうことではなくて」
検察官:「罰金後は無免許運転だけでしたか? 酒気帯び運転はしてないですか?」
Wさん:「………………………………無免許運転だけだと思います」
検察官:「何で今回に限って酒気帯び運転したんですか?」
Wさん:「……………………………………………………………………」
検察官:「朝から飲み会があるって知ってたんですよね?」
Wさん:「私が店を紹介したのですが……(略: 家で飲んでいたらしつこく誘われた。自分が店を紹介したこともあり行ってしまった)……行くつもりはなかったです。誘いがうるさかったもので」
検察官:「すぐ車で行こうとしたんですか?」
Wさん:「いいえ」
検察官:「どうやって行こうと思ったんですか?」
Wさん:「タクシーで行こうと思いました」
検察官:「タクシー呼んだんですか?」
Wさん:「いえ。呼ぼうとしたんですが、お金がなくて。その時キーがあるのに気付きました」
検察官:「逮捕されなかったら、同じようなことしてたんじゃないですか?」
Wさん:「…………………………………………………………………………」
検察官:「じゃ、今後二度としない理由は、何かありますか?」
Wさん:「免許を取ります。仕事も、会社を立ち上げて、大きくしたい夢がありますから。免許取らないと仕事にならないので」
検察官:「今後しないという理由を訊いてるんですよ。理由は何ですか?」
Wさん:「会社を大きくしたいからです」


 Wさんはタクシーを呼ばなかったことについて、「呼ぼうとしたんですが、お金がなくて」と言いますが、行った先はキャバクラですからね。彼は、タクシー代を道路交通法に違反することで節約して、キャバクラにあてたのでしょうか。これは、物理的には合格ですが、日本人としては失格です。

 最後に裁判官からの質問です。

裁判官:「『軽く考えてた』って、どういうことかなあ? 酒飲み運転がいけないことは分かってたよね?」
Wさん:「はい」
裁判官:「何でいけないのか分かってましたか?」
Wさん:「あぁ……………………………………」
裁判官:「あなたはね、『アルコールには強い方でした』と、取り調べで言ってるけど、『オレは酒飲んでも安全運転できるんだ』っていう気持ちがあったの?」
Wさん:「そういう気持ちがあったと思いました」
裁判官:「『見つからなければ良いんだ』という気持ちもあったんじゃないですか?」
Wさん:「少しはあったと思います」
裁判官:「それで……、後は……、そのー…、えー、前の…、これまでも、罰金払ってもまたやっちゃったとか、『軽く考えていた』とか……。免許も■署の警察官に渡していた間に失効なっちゃったとか……。失効になっても、すぐに申請すれば、学科や実技が免除されますけど、申請に行かなかったんですか?」
Wさん:「あと1〜2週しかないときに、たまたま出張があって、ずーっと県外にいたもので……」
裁判官:「奥さんの言うこと聞いて、免許を取るんですか?」
Wさん:「はい」
裁判官:「あなたはね、なんかこう…、世の中の決まりを、ナメとるというか……」
Wさん:「はい……」
裁判官:「繰り返し訊きますが、もうやらない?」
Wさん:「はい」


 しみじみと呆れる裁判官なのでした。私は、裁判官が被告人の感想を言う姿を、あまり見たことがありません。

◎検察官による論告求刑はおおむね以下の通りです
 友人と酒を飲みに行くために運転した。何ら緊急性のない状況であった。
 「見つかることはないだろう」などと軽く考えていた。動機に酌量の余地はない。
 自宅と飲食店での飲酒後に運転し、さらに酒を飲む場所へ移動しようと運転を続けていた。検問がなければ、もっと酩酊していた可能性が高い。悪質である。
 無免許運転を数回自供している。常習性が高い。
 規範意識は鈍磨している。
 本件は、一歩間違えば死亡事故の危険もあるもので、飲酒・酒気帯び運転による交通死亡事故は後を絶たず、社会予防の見地からも厳罰は不可欠である。
 懲役10月が相当である。

◎弁護人による弁論は以下の通りです
 十分反省している。
 内縁の妻の監督を確約している。。
 今の仕事で会社を立ち上げる夢がある。再犯の可能性はない。
 今回に限り寛大な判決をお願いする。


 最後にWさんの最終陳述です。

裁判官:「最後に、裁判所に対して、何か言っておきたいことはありますか?」
Wさん:「ありません」
裁判官:「…………ありませんか?」

 裁判官は、反省の言葉を聞けなくて、とても残念そうでした。


 私はこれほど被告人に失望したことはありません。Wさんは、何度も違反を繰り返し、かなりの罰金を支払ったにも関わらず、反省したことはなさそうです。
 私は、正直言って、何も対策が浮かびません。ひとまず、Xさんに頑張ってもらって、Wさんの更正を待つしかなさそうです。
 とはいえ、長期間の懲役によって、何らかの改善が見られるかもしれません。社会復帰したら、Xさんの言うことを聞いて、安全運転に努めてほしいものです。


 判決は、5月25日、午前9:40〜、703号法廷です。


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posted by 絶坊主 at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 交通の事件(裁判傍聴記) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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