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2006年05月23日

「あんなの人間じゃない」覚せい剤女は常習者の実態に

 被告人は覚せい剤を注射して自己使用した女性です。彼女の母親は、こたつの上に置かれていた覚せい剤を発見して、悩みながらも通報しました。
 親としては、娘を警察に突き出すことが、本当に辛かったようです。

 もう一つ注目すべき点があります。被告人は、拘置所で覚せい剤常習者の実態を見て、大変なショックを受けたのです。彼女は、泣き腫らした顔で、その光景を語るのでした。 被告人は覚せい剤を注射して自己使用した女性です。彼女の母親は、こたつの上に置かれていた覚せい剤を発見して、悩みながらも通報しました。
 親としては、娘を警察に突き出すことが、本当に辛かったようです。

 もう一つ注目すべき点があります。被告人は、拘置所で覚せい剤常習者の実態を見て、大変なショックを受けたのです。彼女は、泣き腫らした顔で、その光景を語るのでした。





【注意事項】
 この記事は、私が裁判傍聴で必死こいて書き殴ったメモを元に、なんとか記憶を辿って書いたものです。もしかしたら、実際に裁判で起こったことと、全然違うかもしれません。
 また、私に法律の知識はありません。
 偏った思いこみや思想が文章に紛れ込んでいるかもしれません。極力避けるように努力します。ご了承下さい。
 この記事が事件の真実を言い当てることなどございません。
 無いとは思いますが、無断転載はご遠慮下さい。引用は法律を守ってご自由にどうぞ。
 リンクはご自由にどうぞ。ただし、画像等への直リンクはおやめ下さい。
 登場人物のイニシャルは本名と無関係です。


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《「あんなの人間じゃない」覚せい剤女は常習者の実態に》
【覚せい剤取締法違反】『新件』
5月○○日
名古屋地方裁判所***号法廷
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★登場人物★☆
Oさん(被告人。30代の女性。ピンクのパジャマ。長い茶髪を頭頂部で結んでいる)
Xさん(証人。50代ぐらいの女性。綺麗な黒髪。白く長い上着)
弁護人(60〜70代ぐらいの男性。長身でスリム。白髪で額から頭頂部まで薄い。穏やかな表情。かっこいい初老紳士)
検察官(30代ぐらいの男性。目がぱっちり。ごく普通)
裁判官(40代ぐらいの男性。かわいいおじ様風)
FR(大手ファミレスチェーン店)


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[起訴状の概要]
 被告人Oは、法令に定められた除外事由がないのに、覚せい剤を注射により使用した。また、覚せい剤0.025gを所持した。


 冒頭陳述から分かった事件の背景は以下の通りです。
 Oさんは、中学卒業後、アルバイト等を転々として、犯行当時は無職でした。婚姻歴、離婚歴が、それぞれ1回あります。現在はお母様と同居しています。
 覚せい剤は、外国人の密売人から、0.1gを購入し、6回使用したそうです。
 Oさんは犯行発覚当時、覚せい剤と注射器を封筒に入れ、こたつの上に置いたまま寝ていました。それを、帰宅したお母様が見つけ、封筒ごと預かります。
 Oさんは、封筒がないことに気付き、お母様に訊ねます。Oさんは、お母様に「捨てた」と言われ、突然興奮して暴れ出しました。
 そこで、お母様は、警察に通報します。その後、Oさんは、尿から覚せい剤が検出されて、緊急逮捕となりました。


 証拠の中で特に注目すべきものを挙げておきます。
 Oさんのヒジの写真。注射の痕を損影したものです。
 覚せい剤が入ったビニール袋。ごく微量でした。傍聴席から白い粉は見えませんでした。


 弁護人は、情状証人として、Oさんのお母様(以下Xさん)を呼びました。
 まずは弁護人からの主尋問です。
 この弁護人は、まるで孫を相手にするかのごとく、優しい口調で質問しました。

弁護人:「被告人は、あなたの娘さんですね?」
Xさん:「はい」
弁護人:「あなたは、娘さんが覚せい剤を使っていた、すなわち注射器と覚せい剤を発見したので、それを預かり、隠し、翌日110番しましたね?」
Xさん:「そうです」
弁護人:「あなたは、娘さんが覚せい剤を使っているってことを、疑いを持ったことはありますか?」
Xさん:「あります」
弁護人:「それはどういうことから疑いを持ったのですか?」
Xさん:「怒りっぽくなったことでしょうか。今までなかった言動とかです」
弁護人:「それまでに、腕などを見なかったのかな?」
Xさん:「はい」
弁護人:「今から考えると、やはり、110番通報したことが、一番良かったと思います。母親が通報するということは、相当な決意が必要だったんじゃないかと思うんですが、発見したのはいつ頃でしたか?」
Xさん:「■■日の午後3:00頃に110番通報しました」
弁護人:「それが■■日ですと前日の夜…?」
Xさん:「………」
弁護人:「調書では9:30となってますが」
Xさん:「はい」
弁護人:「覚せいを、どこで見つけたのですか?」
Xさん:「(笑)こたつの上に…」
弁護人:「あなたは、こたつの上の覚せい剤を、どうやって見つけたのですか?」
Xさん:「こたつの上を片付けていたら、封筒が置いてあって、捨てようかと思っていたのですが、何かを感じて…」
弁護人:「110番通報するには勇気が必要だったのでしょうね?」
Xさん:「はい。娘はすやすや眠っておりまして、私も親らしいことしてやれなかったもんですから…」
弁護人:「『親らしいことしてやれなかった』というのは、娘さんをご主人に預けられていたことを言ってるのですね?」
Xさん:「はい。その時、主人に電話がつながらなくて…」
弁護人:「今後のことですが、娘さんは中学時代にだいぶん不良だったようですね?」
Xさん:「はい」
弁護人:「今後は一緒に暮らすのですか?」
Xさん:「はい」
弁護人:「四六時中見とくわけにはいけませんね?」
Xさん:「はい。本人も大人ですし」
弁護人:「さて、今回の件で、覚せい剤の症状が、よく分かりましたね?」
Xさん:「はい」
弁護人:「娘さんは、血管が細いようで、なかなか注射針が入らないみたいです。時々、腕を見てやるといいですよ」
Xさん:「はい」
弁護人:「娘さん自身は、お母様の通報を、恨んでないそうですよ」
Xさん:「はい」
弁護人:「まあ、それでなければやめられませんけれども」


 お母様の証言は心に残りました。覚せい剤が入った封筒を見つけて、「娘はすやすや眠っておりまして、私も親らしいことしてやれなかったもんですから…」と、とまどう姿は、母親としての哀しみが溢れています。

 続いて検察官からの反対尋問です。

検察官:「娘さんが、暴力団と交際していたことを、知っていましたか?」
Xさん:「知りませんでした」
検察官:「娘さんといつから同居していましたか?」
Xさん:「平成■■年■月ぐらいからです」
検察官:「住民票を移したということですか?」
Xさん:「あまり娘はいませんでした」
検察官:「では、娘さんの交際関係について、よく知らなかったのですか?」
Xさん:「はい」


 検察官は暴力団との交際について訊いていました。

 最後に裁判官からの補充尋問です。

裁判官:「母として一緒に見守っていく気持ちはありますか?」
Xさん:「はい」
裁判官:「交際関係に気を配って頂けるのですか?」
Xさん:「はい」


 裁判官もOさんの交際関係を心配していました。

 それでは、いよいよ被告人質問です。
 まずは弁護人から。まるで赤ちゃんをあやすような優しい口調でした。
 Oさんは、目を赤く腫らしており、時々シクシクと泣いているようでした。被告人質問で泣いている理由が分かるのでしょうか。

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弁護人:「調書の通りで間違いありませんか?」
Oさん:「はい」
弁護人:「覚せい剤を自己使用するようになったきっかけは何ですかねぇ?」
Oさん:「うーん…」
弁護人:「一番最初だよ」
Oさん:「何となく…」
弁護人:「前に同棲していた男性がいましたね? ○×さん? ○△さんか? どういう名前?」
Oさん:「結婚してました」
弁護人:「ああごめんごめん。その後同棲していた人なんですが、その人は使ってたの?」
Oさん:「はい」
弁護人:「その時にあなたはどうでしたか?」
Oさん:「使ってないです」
弁護人:「その人と別れた後ですか?」
Oさん:「はい」
弁護人:「その前には使ってないかい?」
Oさん:「使ってないです」
弁護人:「覚せい剤を使いたいと思ったきっかけは何だったのかな?」
Oさん:「モヤモヤしてたときに『悩み消えるよ』と聞いたので」
弁護人:「誰から聞いたのですか?」
Oさん:「外国人から」
弁護人:「その外国人から、どのぐらいの量を、購入したのですか?」
Oさん:「2袋です」
弁護人:「押収された覚せい剤は、その2袋の残りですね?」
Oさん:「はい」
弁護人:「本当に外国人から買ったのですか?」
Oさん:「はい」
弁護人:「連絡先は分かりませんか?」
Oさん:「分からないです」
弁護人:「あなたは、『FR(大手ファミレスチェーン)の駐車場で友達を待ってたら、外国人の密売人が通りかかって、声をかけられた』と、言いましたね?」
Oさん:「はい」
弁護人:「そんなことあるの?」
Oさん:「はい」
弁護人:「一緒に住んでた暴力団の人に勧められたのではないですか?」
Oさん:「いえ。覚せい剤とか絶対に許さない人で、あの人に見つかったら、何されるか分からないです」
弁護人:「あなたが自己使用したのはどういう理由からですか?」
Oさん:「男女関係のもつれです。自分が弱いから薬を使ったんです」
弁護人:「またやるつもりがあるんじゃないのかい?」
Oさん:「絶対無いんです。今回、拘置されて、色々な人を見て、おかしくなったり、被害妄想とか、あんなの人間じゃないですよね…(号泣)。そういう風になるのは怖い……、仕事もしたいし、普通に生きていきたいので」
弁護人:「お母様は、覚せい剤がどういう症状か、分かってますね?」
Oさん:「はい」
弁護人:「あなたは今後、お母様の110番通報を、承知できるかな?」
Oさん:「はい」
弁護人:「約束守れるかな?」
Oさん:「守れます」
弁護人:「また、ムシャクシャした時があったら、覚せい剤に頼りたくならないかい?」
Oさん:「そう思ったら、■■警察署の警察官に、相談します。」
弁護人:「あなたを担当した警察官の方が、相談に乗ってくれるといってたのかな?」
Oさん:「はい」
弁護人:(略: メモできなかったため)
Oさん:「母、父、色んな人に迷惑をかけました。色々な人を見て、あんな風にはなりたくないと思いました。普通に生きていきたいんです」
弁護人:「今後は、ムシャクシャしても、覚せい剤に手を出すようなことはないかい?」
Oさん:「ないです」
弁護人:「何かあったら警察官に相談するんだよ?」
Oさん:「はい」


 弁護人は、子どもを諭すように、優しく質問するのでした。まあ、年配の弁護人からしたら、Oさんぐらいの年齢の人なんて、子どもみたいなものでしょうね。

 ところで、Oさんは、一緒に勾留されている覚せい剤常習者を見て、ものすごいショックを受けたようです。彼女が泣いている理由の一つでしょうね。彼女は、「あんなの人間じゃないですよね」と、過激な表現をしています。よほど恐ろしいものを見たのでしょう。

 続いて検察官からの質問です。

検察官:「あなたはね、ファミレスの駐車場に売人がいることを、どうして知っていたの?」
Oさん:「離婚後に付き合っていた人が、覚せい剤中毒で、FRの駐車場で待っていると売人が来ると言ってて、本当かと思っていたら本当に来たのでびっくりして」
検察官:「それはいつ頃聞いたのですか?」
Oさん:「**歳前後です」
検察官:「じゃ、2〜3年前だね?」
Oさん:「はい」
検察官:「どこのFRなの?」
Oさん:「(具体的な場所を言う)」
検察官:「あなたは、売人が来るかどうかも分からずに行ったの? それとも、特定のFRで売っているということなの?」
Oさん:「いえ、(自信持って)他でも売ってると思いますよ」
検察官:「あなたは、お母様から封筒を捨てたと言われて、暴れましたよね?」
Oさん:「なくなっていたので訊いたら、あいまいな言葉だったので、怒りました」
検察官:「今までにもよく怒っていたの?」
Oさん:「勝手に捨てられて、あいまいな返事で、捨てたなら捨てたと言ってほしかったです」
検察官:「前に同棲していた暴力団の人は覚せい剤を使ってなかったの?」
Oさん:「はい」


 Oさんは、暴力団員からもらったものではないと、繰り返し主張するのでした。
 その真偽は確かめようがないですね…。

 最後に裁判官からの質問です。

裁判官:「暴れてた時、覚せい剤の影響はありましたか?」
Oさん:「多少はあったと思います」
裁判官:「ヒジの写真に写ってる表情を見ると、今と全然違う表情だから、覚せい剤の影響があったと思いますよ」
Oさん:「はい」
裁判官:「覚せい剤というものはね、あなたが言ったように自分がおかしくなる、それだけじゃなくて、他の人を傷つけたりするとか、暴力団の資金源になるとか、悪いことだらけなんですね。今後、覚せい剤をやめて、真面目に生活していけそうですか?」
Oさん:「拘置所で、何もすることなくて、一日も早く普通に働きたいです」
裁判官:「仕事を探して頑張るということですか?」
Oさん:「拘置所でも探してます」
裁判官:「拘置所で探すってどういうこと?」
Oさん:「ずっと考えてます」


 Oさんは、「一日も早く普通に働きたい」と、普通の女の子に戻りたがっていました。


◎検察官による論告求刑はおおむね以下の通りです。
 覚せい剤を、6〜7回に渡って使用しており、常習性がないとは言えない。
 過去に覚せい剤の常習者と同棲したり、自ら売人に会いに行って購入したりと、覚せい剤に対する親和性が見られる。
 母親に覚せい剤と注射器を捨てられて暴れるなど依存性も認められる。
 覚せい剤を巡る犯罪は社会問題化しており、一般予防の見地からも厳罰が必要である。
 懲役1年6月、覚せい剤没収が相当である。

◎弁護人による弁論はおおむね以下の通りです。
 犯行後は、素直に自白し、深く反省している。
 購入先はハッキリしないが、本件のような密売ルートはありうる。
 覚せい剤は同棲していた暴力団員から受領したものではない。それは、組が覚せい剤の使用を禁じており、発覚すれば厳しい処分が下るため。実際、使用を疑われて、殴られたこともある。
 再犯の恐れはない。逮捕されてから70〜80日勾留されている。その間、他の常習者を見て、自分はなりたくないと、固く決意するに至った。
 覚せい剤をやめられるかどうかは、本人の意志が固いかどうか、その意志が持続できるかどうかにかかっている。
 被告人が考えた動機を見てやってほしい。
 被告人には前科前歴がない。社会内での更正が可能と認められる。
 実母の監督の下で暮らすことを決意している。
 暴力団員とも別れているため、ムシャクシャする原因もない。
 再使用の恐れはない。
 執行猶予付きの寛大な判決を願う。


 Oさんの最終陳述です。

Oさん:「もう、二度と覚せい剤やりたくないし、親に迷惑をかけたくないし、1日も早く出て、普通の人と同じように仕事したいと、日々思ってます」


 考えてみますと、覚せい剤から逃れることは、一般的にも難しいと考えられています。

 実際、床屋の噂話だけでなく、公的な機関でも、覚せい剤の再使用について話し合われています。

 薬物乱用対策推進本部は、“薬物乱用防止新五か年戦略”において、「目標4 薬物依存・中毒者の治療、社会復帰の支援によって再乱用を防止するとともに 薬物依存・中毒者の家族への支援を充実する」という項目で、「覚せい剤事犯における再犯率は依然として高水準で推移している」として、以下のようなデータを挙げています。

覚せい剤事犯における再犯者率(人、%)
覚せい剤事犯における再犯者率
出典:警察庁、厚生労働省、海上保安庁調べ

薬物乱用対策推進本部「薬物乱用防止新五か年戦略」より


 この表によると、覚せい剤事犯における再犯率は、平成9年は46.8%で、平成10年から14年にかけては50%前後を推移しています。

 このデータが、覚せい剤の使用に関する事件だけのものなのか、それとも運び屋や密売人も含まれるのか、私には読み解く能力がありません。しかし、「覚せい剤取締法違反」という罪名の裁判は、たいていは使用した人間が被告人です。たった一度だけの使用でも、その人に一生を、密売人と病院と刑務所の間をグルグル回るような、惨めなものとする危険があるのかもしれません。

 そこで、“薬物乱用防止新五か年戦略”では、「関係機関が一体となって以下の対策を講ずる」としています。

(1)薬物依存・中毒者に対する治療の充実
(2)薬物依存・中毒者の社会復帰の支援
(3)治療、社会復帰支援のための関係機関の連携の強化
(4)薬物依存・中毒者の家族に対する支援等

 薬物乱用対策推進本部としては、これらの対策を、刑務所、保護観察所、病院、保健所等と連携して行い、本人とご家族の支援に役立てていくそうです。
 詳しくは、内閣府のホームページで、直接お読み下さい。どうか毛嫌いしないで、長引く不況が小泉首相のせいだと仰る方も、靖国問題にお怒りの方も、横田基地から米軍を追い出したい方も、「この芸者殺し!」などとヤジられた方も、お読み下さいませ。

薬物乱用防止新五か年戦略(PDF形式)
http://www8.cao.go.jp/souki/drug/sinsenryaku.html
内閣府
http://www.cao.go.jp/


 長々と引用しましたが、Oさんの場合は、あれだけ怯えていますし、お母様の監督が期待できますので、ひとまずは安定した生活が送れると思いました。
 それでも、いつかは嫌なことが起こりますので、ムシャクシャしても怒りを静めて、専門家の助けを借りつつ、覚せい剤への欲求を断ち切ってもらいたいです。
 ただ、若干の焦りが見られますので、仕事を探すのであれば、少しは落ち着いた方が良いかもしれないと思いました。

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