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2007年02月13日

ヤクザの言葉 恐喝未遂の向こうに人生が見える

 被告人は、ヤクザの組長と2人の組員で、恐喝未遂の罪に問われています。
 どうやら、組長が飲食店でケガを負わされたことから、金銭を脅し取ろうとしたようです。しかし、具体的に金銭を要求してしまったため、被害者の相談によって警察が動きました。

 今回は、3人が揃った初公判ですが、1人の組員のみ結審しました。他の2人は途中で分離されました。ちょっと中途半端ですが、こういう裁判もあるという意味から、記事にしようと思いました。


【注意事項】
 この記事は、私が裁判傍聴で必死こいて書き殴ったメモを元に、なんとか記憶を辿って書いたものです。もしかしたら、実際に裁判で起こったことと、全然違うかもしれません。
 また、私に法律の知識はありません。
 偏った思いこみや思想が文章に紛れ込んでいるかもしれません。極力避けるように努力します。ご了承下さい。
 この記事が事件の真実を言い当てることなどございません。
 無いとは思いますが、無断転載はご遠慮下さい。引用は法律を守ってご自由にどうぞ。
 リンクはご自由にどうぞ。ただし、画像等への直リンクはおやめ下さい。
 登場人物のイニシャルは本名と無関係です。


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《ヤクザの言葉 恐喝未遂の向こうに人生が見える》
【恐喝未遂】『新件』
○月○日
名古屋地方裁判所○○○号法廷
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★登場人物★☆
UことAさん(被告人。B組の組員。30代ぐらいの男性。長身。知的な顔立ち。スワローズの古田監督風)
VことBさん(被告人。B組の組長。50代ぐらいの男性。宇津井健さん風。吸汗即乾Tシャツの袖口から入れ墨が見える)
WことCさん(被告人。B組の組員。50代ぐらいの男性。火野正平さん風。Bさんの舎弟)
Xさん(証人。Aさんのお母様)
Yさん(被害者)
Zさん(不明)
D店(飲食店)
E店(飲食店)
F店(飲食店)
弁護1(男性。詳細忘れました)
弁護2(男性。詳細忘れました)
弁護3(男性。詳細忘れました)
検察官(30代ぐらいの男性。大柄でコワモテ。プロレスラーの天山広吉さん風)
裁判官(30代ぐらいの男性。三谷幸喜さん風)


 今回は、いつもと趣向を変えまして、グダグダーっとした裁判を取り上げてみます。実は、すでにほとんど立証が終わっていたり、追起訴予定が後日あったり、立証が時間までに終わらなかったり、裁判官と弁護人と検察官らが揉めたりして、中途半端な裁判となることがあります。
 傍聴人に見分ける術はありません。私は、30分〜1時間程度の新件であれば、結審まで行われる確率が高いと思っています。それでも、追起訴が入ってしまうこともあり、これも絶対ではありませんけれど。

 さて、ふと気付くと、黒いスーツを着た怖そうな男性たちと、その妻だと思われる女性たちが、大挙して入ってきました。

 被告人らには、それぞれVシネマ俳優のような、素敵な偽名がありました。また、それぞれの弁護人は、とても個性の強い方々で、芝居がかった大げさな口調でした。
 法廷は、個性の強い男たちが集まり、まるでプロレスのバトルロイヤルのようでした。

 被告人は、Aさんが若い衆、Bさんが組長、Cさんが組長の舎弟、と覚えて下さい。

 起訴状朗読は、長すぎた上に聞き取りづらく、メモしきれませんでした。すみません。
その後のやりとりから察するに、

 被告人らは、被害者に対して、飲食店の店内で、「親分をやったこと許されん」「お前んとこの若い衆の責任だ。5万じゃ済まん。最低でも200万だ」などと言って脅し、金銭を脅し取ろうとした。

だろうと思います。
 自信ないですが、AさんとBさんが行った件と、AさんとCさんが行った件が、それぞれあったと記憶しています。
今回は、Aさんの情状証人と、Cさんの被告人質問が行われました。


 続いて罪状認否です。

裁判官:「今読んでもらった公訴事実に何か間違ったところはありましたか?」
Bさん:「D店では間違いないです」
裁判官:「どういう意味ですか?」
Bさん:「私行ってませんから」
裁判官:「二人が行ったことは間違いないですか?」
Bさん:「はい」

Cさん:「一応行った(言った?)ことには間違いないです」

Aさん:「間違いないです」


 冒頭陳述より事件の背景を抜き出しておきます。

[事件の背景]
 組長のBさんは被害者のYさんと古くからの知り合いでした。
 Bさんは、スナックで従業員の手が顔に当たったため、ケガを負いました。土下座するYさんに対して「落とし前をつけろ」などと言ったそうです。
 Yさんが警察に相談したことから事件が発覚しました。


 私は、公判で出てきた飲食店の店名について、どれがどういうものなのか、よく分かりませんでした。申し訳ございません。
 ここでは、何らかの不手際を理由に恐喝しようとした、という理解でよいと思います。


 冒頭陳述が終わると弁護1が証人尋問を請求しました。弁護1は、「時間がない」と渋る裁判官を説得して、「手短に」という条件で許可を得ました。かえってそのやりとりのほうに時間がかかってしまったぐらいでした。

弁護1:「A君は、『今回のことを契機に組を脱退したい』と述べておりますが、認めていただけますか?」
Bさん:「結構です」

 Bさんの口調は、活字にすると味気ないですが、ゆっくりで力強く、鳥肌が立ってしまいそうな迫力がありました。
 Bさんが脱退を認めたことについては、ヤクザとはそういうものなのか、元々処分を考えていたのか、境遇に心から同情したのか、口先だけのでまかせなのか、その解釈は難しそうです。とはいえ、法廷で証言しましたから、責任を負った発言であることに間違いありません。


 続いて、Aさんのお母様Xさんに対する、証人尋問です。彼女は、60歳ぐらいに見える女性で、とてもスマートでした。

弁護1:「あなたはAさんのお母さんですか?」
Xさん:「はい」
弁護1:「■■が悪いんですね?」
Xさん:「(略: 慢性的な疾患である旨)」
弁護1:「先ほど、法廷に来られる時も、苦労されながらようやく来られましたね?」
Xさん:「はい」
弁護1:「また息子さんが罪を犯してしまった。せっかく執行猶予がついたのに。これについてはどう思われますか?」
Xさん:「ただただみじめで情けないです! (泣)言って聞かせてきたつもりなんですが」
弁護1:「お母さんから組を辞めるように言いましたか?」
Xさん:「もう最初からです! 名刺見たら、『何なのこれは!』って。違う名前ですから……」
弁護1:「どうしてこうなってしまったと思われますか?」
Xさん:「私の姿勢が悪かったんだと思います。マジメに一生懸命という気持で躾けてきましたから。その反発というか…」
弁護1:「それでもね、組長さんが、組を抜けることを了承してくれました」
Xさん:「嬉しいです」
弁護1:「ところが、このままでは実刑になってしまいますから、お母さんの生きているうちに帰れるかどうか分からないですね?」
Xさん:「帰るところがなくなってしまいます。だから何としても生きていたい…」
弁護1:「(略: 病名)についてお医者さんからも『あまり長くもたない』と言われているんですね?」
Xさん:「最初に『もって5年』と言われたんです。だけどもう5年になるんです。もう次の5年は無理です」
弁護1:「被害弁償として5万円支払われたそうですね?」
Xさん:「もう親として一杯一杯です」
弁護1:「息子さんの小さい頃の性格はどのようなものでしたか?」
Xさん:「小さい時は親しいみんなに好かれる子でした」
弁護1:「親として裁判官に願うことはありますか?」
Xさん:「少しでも情状酌量お願いできるならお願いします」


 Xさんは話すだけでも辛そうでした。彼女は、自分の寿命が長くはないことと、それでも自分が息子を迎えなければならないことを、精一杯に証言されていました。
 私は、この時ほど「気の毒で見ていられない」という気持を抱いたことは、ほとんどありません。私は、Xさんができるだけ長生きできるように、息子さんができるだけ早く戻ってこられるように、お二人が楽しく暮らせるようにと、祈らずにはいられません。

 ここで、AさんとBさんは分離され、別の日時が設けられました。
 続いて、弁護3の弁護人立証として、Cさんへの被告人質問が行われました。

弁護3:「調書に書かれていることはその通りだと認めますね?」
Cさん:「はい」
弁護3:「E店では立ち会ったがD店では立ち会ってないのですか?」
Cさん:「はい」
弁護3:「事前にBさんと話してから現場へ行ったのですか?」
Cさん:「店の飲み代(のみしろ)と、壊したことと、ケガしたことについて、話してこいと言われたもんですから。自分の勇み足できっかけ作っちゃったもんですから」
弁護3:「兄貴から指示があったことで、ケガと店を壊したことと飲み代の三つで、ある程度きつい言い方になったんですか?」
Cさん:「結果的にはそうなってしまった」
弁護3:「頼まれたのは、脅しではなくて、請求だったということですか?」
Cさん:「はい」
弁護3:「組長から100万単位と指示されたことはないですか?」
Cさん:「それはだからないと思います」
弁護3:「あなたが勇み足をしたきっかけは何ですか?」
Cさん:「ことの発端は、F店でトラブルあったんですが、逃しちゃったとか、逃げたとか、ありましたんで。自分、責任ありましたんで、それが引き金になったと思います」
弁護3:「E店では金銭の要求を言わないようにしていたの?」
Cさん:「はい」
弁護3:「要は、金銭を要求すると、踏み越えちゃうということで?」
Cさん:「はい」
弁護3:「だけど、あなたが電話して席を離れている間に、Aが言っちゃったと」
Cさん:「はい。間違いないです」
弁護3:「あなたは、相手方の態度に、腹が立ったそうですね?」
Cさん:「聞いてるんだったら、良いなら良い、嫌なら嫌と、はっきり言ってくれたらいいんですけど」

(略: 被害者の過去に関する旨)

弁護3:「そういう経緯で思いがけない言葉を発してしまったと」
Cさん:「はい」
弁護3:「事件前、BさんとZさんとで打ち合わせしたそうですが、あなたはその話の内容を聞いてませんでしたか?」
Cさん:「そこにいただけですから」
弁護3:「口挟んだりしませんでしたか?」
Cさん:「口は出しません」
弁護3:「**日の出来事を詳しく教えて下さい」
Cさん:「詳しくって言うのは……、ここへ来てからだと思います」
弁護3:「反省していますか?」
Cさん:「何をやっても、世の中って言うのが、ヤクザに対してこんなに厳しいものだったかと…、大変申し訳ないと思います」
弁護3:「受け手に恐怖感を与えたことが分かりましたか?」
Cさん:「はい」
弁護3:「思ったよりもことが大きくなりましたね?」
Cさん:「はい」
弁護3:「これからは、きつい言い方をすると、あなたが思っている以上に大事になるので、気を付けて下さい」
Cさん:「はい」
弁護3:「事件に巻き込んでしまった方々に言いたいことはありますか?」
Cさん:「Bさんを巻き込んでしまったことと、被害者の方には、申し訳ないと思っています」
弁護3:「あなたは、資格を持っていて、仕事をしてるんですね?」
Cさん:「はい」
弁護3:「どんな仕事ですか?」
Cさん:「大手の会社に行ってます」
弁護3:「■■ですか?」
Cさん:「はい」
弁護3:「正社員じゃないけど同じように仕事をしてると、こういうことですか?」
Cさん:「はい」
弁護3:「仕事の面で後ろめたいことないですか?」
Cさん:「はい」
弁護3:「名古屋に来たのはBさんの関係で来たのですね?」
Cさん:「はい」
弁護3:「今後、社会に出てきてからは、どうするつもりですか?」
Cさん:「お付き合いしてた会社に相談して使ってもらうしかないです」
弁護3:「仕事ぶりは好評でしょ?」
Cさん:「たぶん」
弁護3:「Bさんとの関係はどうするつもりですか?」
Cさん:「せっかくつながった糸ですからねえ。切るわけにはいかないです」
弁護3:「人間的にも尊敬しているんですね?」
Cさん:「はい」
弁護3:「また恐喝をしようと思いますか?」
Cさん:「もう恐喝なんかはしません」
弁護3:「法に触れなくても、世間的にダメと言うことは、してはいけませんよ」
Cさん:「ダメだということはしません」


 彼は組長のBさんからの指示を認めていないようです。

 私は、弁護3の質問にある、「要は、金銭を要求すると、踏み越えちゃう」について、ちょっと思うことがありました。裏を返せば、ヤクザは、「金銭を要求しないよう」気を付けて、合法的に恐喝を行っているということになります。これは、法に触れないとはいえ、凶悪犯罪と呼ばれても文句は言えない行為だと思います。

 ところで、Cさんが会社勤めをしていることに、非常に驚きました。給料から月々の会費を納めているのでしょうか。確かに、暴力団対策法などによって、ヤクザは儲からなくなっているのかもしれません。
 彼は、「世の中って言うのが、ヤクザに対してこんなに厳しいものだったかと…」という言葉で、社会から邪魔者扱いされつつあるヤクザの境遇を、正直に吐露したものかもしれません。

検察官:「あなたはね、打ち合わせの場所にいたそうだけど、他の人は、Bさんが『追い込め』と言ってたと述べてますよ。聞いてないですか?」
Cさん:「聞いてません」
検察官:「あなたとしては聞いてなかったと?」
Cさん:「聞いてないですね。聞こえる耳と聞こえない耳があるんで」
検察官:「今後、被害者とはどうしますか?」
Cさん:「近づきません」
検察官:「今後はどうするつもりですか?」
Cさん:「飯を食うために仕事をします」


 Cさんは上手な切り返しで口を割りませんでした。まあ、口を割ったも同然かもしれませんが、直接Bさんの指示を認めることはありませんでした。彼はどうしてそこまでBさんをかばうのでしょうか。

 最後に裁判官からの質問です。

裁判官:「今後は悪いことをしないということに間違いないですか?」
Cさん:「間違いないです」
裁判官:「Bさんとの縁は切れないですか?」
Cさん:「はい」
裁判官:「B組が長続きすると思っているのですか?」
Cさん:「そう思います」
裁判官:「もし、Bさんが組をやめるとしたら、それでもついていく?」
Cさん:「組をやめるとしたら……………、うーん………、ついていきますね」
裁判官:「前に刑務所出てから世話になったことを恩に感じているからですか?」
Cさん:「はい。行くとこなかったですから」


 Cさんは、前刑出所後の恩があるため、Bさんをかばっていたようです。

 たまに、ヤクザは差別などの事情によって職に就けない人々の受け皿となっている、という説(俗説か立証されているのかは確認できませんでした)を聞きます。これが本当であるならば、理想を言えば、セーフティーネットを充実させることによって、社会が受け皿を作る必要があるのでしょう。
 例えば、Cさんの場合であれば、たとえ前科者であったとしても住居と仕事が得られるように、保証人(アパートを借りるため)と雇用主を探すことができたなら、ヤクザを頼ることもなかったかもしれません。
 だけど、「じゃあお前が保証人になってやれよ」と言われると、なかなか気が進まないのも正直なところです。結局のところ、社会の大多数の人々は、私と同様で、前科者への支援が必要だと思っているものの、一緒に痛みに耐えるのは嫌なのでしょう。
 就職の難しい人々を受け入れるという点だけが、ヤクザが必要悪とされる最後の理由、と言えるのかもしれません。
 そのように考えていくと、Cさんが頑なにBさんをかばったことには、単なるタテ社会以上の情が見えてきます。

 Cさんは、大手企業に勤めていること、恩を忘れないことなどから、更生は難しくないだろうと思いました。ただし、Bさんへの恩が、かえって更生を阻んでいます。

 ヤクザというと、「何をするか分からない恐ろしい人たち」というようなイメージがあるのですが、個々の組員を見ていくと、それぞれに事情があるのだろうと思いました。同情できる事情かどうかは判断が難しいところですが…。


◎検察官による論告求刑はおおむね以下の通りです。
 主犯共犯の供述調書から事前に共謀していたことは明らかである。
 金銭的被害はないが、被害者の精神的苦痛は大きい。
 一般予防の見地からも厳罰に処する必要がある。
 懲役1年6月が相当と思慮するものである。


 私は、まだ弁論の途中でしたが、別の法廷で常習累犯窃盗の新件が始まりそうだったので、法廷を出ました。

 最後に、「何をするか分からない」ヤクザをどのように恐れるべきか、たまたま図書館で見つけた「平成16年版 犯罪白書」から、ごく簡単に考えてみようと思います。
 68ページには「新受刑者中の暴力団加入者等の罪名別構成比」という表が掲載されています。よく分からないので簡単に言います。つまり、新たに受刑する方々の、「ヤクザとカタギそれぞれの罪名ランキングトップ10」です。

 ヤクザの罪名1位は「覚せい剤取締法違反」で 33.0% です。カタギの場合、「覚せい剤取締法違反」は2位で 19.8% です。ただし、仕事で所持していたのか、使う目的で所持していたのか、区別されていません。

 カタギの1位は、もちろん「窃盗」で 31.4% です。ヤクザでは、意外にも「窃盗」は3位で 11.9% です。これは、金に困って盗みをはたらいてしまうヤクザも少なくない、ということでしょうか? それとも窃盗団を組織しているのでしょうか?

 注目の、ヤクザの「傷害」は2位で 12.8% 、「恐喝」は4位で 9.4% です。カタギでは、「傷害」が6位で 4.3% 、「恐喝」はランク外です。やはり、暴力団と呼ばれる由縁たる暴力行為については、カタギよりも頻繁だと考えられます。恐喝は、ある程度の恐怖を与える必要がありますから、「組」という組織が役に立つのでしょう。個人で恐喝するのは困難なのかもしれません。
 もちろん、ヤミ金の取り立てや振り込め詐欺から、恐喝に発展した可能性も考えられます。しかし、このデータからでは、詳しい犯行状況は見えてこないため、何とも言えません。
 カタギの傷害は、私の経験上、多くが親しい者同士のトラブルだと考えられます。

 ヤクザの「殺人」は10位で 1.6% です。カタギの「殺人」は8位で 2.1% です。意外にも、ヤクザのほうが、殺人を犯す確率が低いのです。わずかな差ではありますが、ヤクザ同士の抗争や口封じによる殺人が含まれているかもしれませんので、ヤクザがカタギをいきなり殺す可能性は高くないと考えられます。

 これらのデータから見えてくるものは、覚せい剤や恐喝等によって、「ヤクザは生かさず殺さず搾り取ろうとする」ということだと思います。つまり、殺人のような検挙率の高い犯罪を避けつつ、違法スレスレの合法的手段か、違法だが通報されにくいような犯罪で、うまく金を集めるのでしょう。

 ですから、ヤクザを恐れる時は、「殺されるかも…」ではなくて、「この先ずっと搾取されるかも…」のほうが、適切だと言えるでしょう。だからといってナメていると痛い目に遭うのでしょうけれど…。


◎今回分かったこと
・グダグダーっとする裁判もあります。
・恐喝をうまく回避する脅し方があるようです。
・「前科者を助けてやるべきだ。私以外の誰かが」と、みんな考えているのかもしれません。
・一人一人のヤクザにはそれぞれの事情があるようです。
・ヤクザにいきなり殺される可能性は高くないようです。
・むしろヤクザは、違法スレスレの手段で、長いこと搾取しようとするかもしれません。

参考文献
「平成16年度版 犯罪白書」(法務省法務総合研究所 編、国立印刷所 発行)
「新版・現代ヤクザのウラ知識」(溝口敦 著、講談社+α文庫)

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「新版・現代ヤクザのウラ知識」(溝口敦 著、講談社+α文庫)
 ヤクザを知る文献としては無難かつ満足できるものだろうと思います。全般に、生活感溢れる記述がなされており、イメージしやすいと感じました。さすがに政治スキャンダルとの記述はあっさりしていますが…。
 それでも、普段の生活、金集め、宗教との関わり、暴力団対策法の影響等については、所帯染みた証言が収録されており、興味深く読み進めることができます。
posted by 絶坊主 at 18:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 暴れた事件(裁判傍聴記) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
僕も近頃裁判に興味を持つようになり、こないだ初めて裁判を傍聴して参りました。
これは・・・なんというか嵌りそうですねw

これからも面白い傍聴記録のほうをよろしくお願いしますね。
Posted by 驢馬のパン屋 at 2007年03月02日 17:15
驢馬のパン屋さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
裁判傍聴されたのですね。裁判に興味を持たれる方が増えているようで嬉しく思っております。

このヤクザ裁判もそうですが、一見すると「けしからん」だけに思える事件にも、背後に様々な事情が隠されています。色々と学ばせていただきました。

まだまだ傍聴席が無人の法廷もたくさんあります。これからも多くの方々の興味を惹く記事を書いていこうと思っております。もっと面白く読んでいただけるよう努力して参ります。
なかなか更新できず、だんだん月刊化しつつありますが…。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by 絶坊主 at 2007年03月03日 21:56
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