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2007年03月06日

人のために尽くすはずが… 覚せい剤で錯乱して頭突き 信仰の力で再起を誓った男

 被告人は、40代ぐらいの男性で、覚せい剤の影響で異常な行動をしたことから通報され、使用と所持が発覚し、覚せい剤取締法違反の罪に問われています。
 公判では、自らが信仰する宗教団体の「本部に住まわしてもらう」と述べ、覚せい剤を断ち切ることを誓いました。


【注意事項】
 この記事は、私が裁判傍聴で必死こいて書き殴ったメモを元に、なんとか記憶を辿って書いたものです。もしかしたら、実際に裁判で起こったことと、全然違うかもしれません。
 また、私に法律の知識はありません。
 偏った思いこみや思想が文章に紛れ込んでいるかもしれません。極力避けるように努力します。ご了承下さい。
 この記事が事件の真実を言い当てることなどございません。
 無いとは思いますが、無断転載はご遠慮下さい。引用は法律を守ってご自由にどうぞ。
 リンクはご自由にどうぞ。ただし、画像等への直リンクはおやめ下さい。
 登場人物のイニシャルは本名と無関係です。


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《人のために尽くすはずが… 覚せい剤で錯乱して頭突き 信仰の力で再起を誓った男》
【覚せい剤取締法違反】『新件』
○○月○○日
名古屋地方裁判所701号法廷
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☆★登場人物★☆
Mさん(被告人。40代ぐらいの男性)
弁護人(30〜40代ぐらいの男性。25歳若くて少し太った王監督風)
検察官(50代ぐらいの男性。眉毛が濃くてタヌキ顔。長塚京三さんに似ていると言えなくもない)
裁判官(50代ぐらいの男性。穏やかな表情。貫禄がある。説明が丁寧でよくしゃべる)
X教(宗教団体)

[公訴事実の概要]
 被告人は、第一に、法令に定める除外事由がないのに、平成18年○○月○○日、ウィークリーマンション○○○号室被告人方において、覚せい剤を含有するフェニルメチルアミノプロパンの水溶液を、自己の身体に注射し、使用し、第二に、同日時同所において、覚せい剤を含有するフェニルメチルアミノプロパンの水溶液0.09gを、所持していたものである。


 罪状認否です。

裁判官:「今読んでもらった公訴事実に何か間違ったところはありましたか?」
Mさん:「ありません」


[事件の背景]
 Mさんは、前刑終了後、人材派遣会社に登録し■■として働いておりました。犯行当時はウィークリーマンションに単身居住していました。前科5犯のうち同種犯行が3犯あります。犯行の1〜2週間ほど前から覚せい剤を使用するようになりました。犯行後、異常な行動をしたことから通報され、「ウィークリーマンションに水に溶いた覚せい剤がある」と供述したため、捜索によって覚せい剤が発見されました。

[甲号証より主な証拠]
・■■■■(客を入れてスポーツの試合を見せる施設)で倒れ保護されたことを明らかにする書類
・尿の鑑定結果
・押収した白色結晶が覚せい剤を含有している鑑定結果
・Mさんに覚せい剤を取り扱う資格がないことを照会した報告書
・ウィークリーマンションでの居住状況


 Mさんは覚せい剤によるものと思われる異常行動を繰り返したようです。また、初めての覚せい剤使用が20代で、同種前科も複数あることから、覚せい剤を繰り返し使ってきたものと思われます。

 検察官が、証拠物として、ビニール袋に入ったペットボトルのキャップを取り出しました。このキャップに覚せい剤の水溶液を入れていたそうです。

検察官:「これは何のために持っていたのですか?」
Mさん:「………何のため言って、ペットボトルのキャップ…」
検察官:「覚せい剤についてだけ答えて下さい」
Mさん:「あ、やるためです」
検察官:「いりますか? いりませんか?」
Mさん:「いらないです」


 弁護人は被告人質問を請求しました。

弁護人:「あなたが一番最初に覚せい剤を使ったのはいつですか?」
Mさん:「二十歳ぐらいです」
弁護人:「その時の経緯を教えて下さい」
Mさん:「知り合いから勧められて」
弁護人:「その後、■■で捕まって、刑務所から出て…」
Mさん:「■■は猶予です」
弁護人:「あ、そうか、その後覚せい剤で捕まって…」
Mさん:「その後は3*歳です」
弁護人:「2*歳の時にX教本部の■■■にいて、その後は?」
Mさん:「その後は名古屋に戻って結婚しました」
弁護人:「X教の本部では具体的に何をしていたの?」
Mさん:「(略: 修養の具体的な内容)」
弁護人:「平成*年の覚せい剤はどういう経緯だったの?」
Mさん:「当時、一緒に住んでいた女の人とうまくいかなくて、ムシャクシャして、テレビでイラン人から買う知識あったものですから」
弁護人:「今回*月ですね、2ヵ月ぐらいあったんだけど、2ヵ月の間にどういうことがありましたか?」
Mさん:「とりあえず、仕事を見つけて働いたんですけど、給料のことでトラブったという感じで、面白くないってことで、寮を出まして、やっぱりムシャクシャしてやったということです」
弁護人:「いつ使ったのか分かってる?」
Mさん:「はい。分かります」
弁護人:「『二度と手を出さないようにする』ため、考えていることがあるそうだね?」
Mさん:「さっきも言ったんですけど、■■県■■(X教本部)へ行って、修養さしてまって、本部におらしてまうっていう」
弁護人:「本部というと具体的にはどういうところ?」
Mさん:「■■■■です」

(略: 具体的な表記に関する確認)

弁護人:「そこにいられる期間はどれぐらい?」
Mさん:「1年」
弁護人:「1年ぐらいしかおれんの?」
Mさん:「長かったら2〜3年」
弁護人:「お金はいらないの?」
Mさん:「いらないです」
弁護人:「具体的にはどうやって生活していくつもりかね?」
Mさん:「(略: 修養の内容)」
弁護人:「寮か何かに住まわしてもらうっちゅうこと?」
Mさん:「寮じゃないですけど、本部に住まわしてもらう」
弁護人:「ダルクだとかは聞いたことありませんか?」
Mさん:「聞いたことあるけど、お金がいると聞いたもんで…」
弁護人:「お金についての応援をしてくれる人はいないの?」
Mさん:「妹がおるもんですから、X教の信者ですから、本部に行くならお金を貸してくれます」
弁護人:「身元を引き受けてもらうことはできないかな?」
Mさん:「身元は嫌です。妹には、夫も子もおるもんですから、迷惑かけたくないです」
弁護人:「X教の■■■■に行けば覚せい剤を使わないと、なぜ言えるの?」
Mさん:「2*歳の時に行ったら、普通の生活できたもんですから」
弁護人:「考え方が変わったりするの?」
Mさん:「変わります。できることならずっとおりたいです」
弁護人:「そこは山奥ですか?」
Mさん:「山奥ではないけど回りが全部X教の人ばっかです」
弁護人:「X教の教えは、簡単に言うと、どういうものですか?」
Mさん:「人のために尽くせ、ということです」
弁護人:「人のために尽くせというのに、あなたはそれどころか、覚せい剤使って頭突きして、人様にケガさせたんだよ」
Mさん:「覚えてないです。警察から聞いて知りました」
弁護人:「他人に迷惑かけとる。今は薬の影響はない? 普通に話が出来とるかね?」
Mさん:「はい」
弁護人:「あなたはね、このまま続いていくと、どうなると思う?」
Mさん:「刑務所で一生を送るか、廃人になるか、だと思います」
弁護人:「今後は、X教へ行って人のために尽くす人生にすると、こういうことだね?」
Mさん:「まず覚せい剤との縁を切りたいです。このまま名古屋にいたら覚せい剤と関わってまうので」


 いくつか誤解を招きそうなので説明しておきます。
 Mさんは、「テレビでイラン人から買う知識あった」と言いましたが、イラン人の方が聞いたら心を痛めるでしょうね。イラン人の中には、出稼ぎで一旗揚げようと日本に来たものの、日本が単純労働者を受け入れていないことはもちろん、観光ビザで就労できないことや、偽造パスポートが違法であることすら、知らない人もいるそうです。それで、仕事が見つからず、家族に仕送りしたいという気持で正当化し、違法な仕事を引き受けてしまうようなのです。
 X教ですが、色々詮索される方もおられるかもしれませんが、さほど興味深いものではありません。それなりに世間から認められている宗教団体だと考えていいと思います。
 だけど、いくら良い宗教だったとしても、生活できなくなったから助けてもらうなどということが、可能なのでしょうか…。Mさんの行為は、大変失礼な言い方で申し訳ないのですが、単なるたかりではないのかと思ってしまいます。

 それから、ダルクという施設は、薬物依存のリハビリ施設です。

 それで、Mさんが覚せい剤を使った理由は、職場でのトラブルにより「ムシャクシャしてやった」とのことです。これは、嫌なことをまぎらわすために使用していますから、依存症の可能性が高いと思われます。私は医者ではないので断言はできませんが…。

 続いて検察官からの質問です。

検察官:「今ね、X教に行ったら何とかなるんじゃないかと、そういう話でしたけどね。出所後にすぐ思わなかったの?」
Mさん:「覚せい剤をやめたいとは思ったんですけど、社会に出てやっぱりやってまったもんですから」

(略: 頭突きに関する旨。メモできませんでした)


 裁判官からの質問です。

裁判官:「まあ、宗教で更生するって悪いことじゃないけど、前と同じことになるかもしれないから、ムシャクシャした時のために何とかしておかないといけないよ」
Mさん:「はい」
裁判官:「妹さんの支援を受けないということは、一人で生きていくことになるね?」
Mさん:「はい」
裁判官:「そうは言ってもね、X教にずっといれるわけではないだろうから、相手方の都合もあるだろうから、働くところを探すために、妹さんに色々相談してみたらいいと思うけど?」
Mさん:「はい」


 どうにか妹さんの支援が受けられるといいですね。難しいとは思いますが…。

 裁判官の最後の質問は非常に鋭いものです。Mさんは、自分の生活が立ち行かなくなったことを理由に、X教本部の世話になろうと考えています。こういうことに宗教を利用していいのでしょうか。いざというときの保険のために入信する人が後を絶たなくなってしまいそうです。

◎検察官による論告求刑はおおむね以下の通りです。
 本件犯行後、錯乱して発覚した。
 仕事がうまくいかなかったことから覚せい剤を使用した。短絡的な動機である。
 一般予防のためにも厳罰が必要。
 再犯の可能性が大きい。徹底的な再教育が必要である。
 懲役3年、押収した覚醒剤とキャップ没収が相当である。

◎弁護人による弁論はおおむね以下の通りです。
 若いことに知人から勧められて覚せい剤をはじめた。最初は責められるものではない。
 X教にいた頃は生活が安定していたが、その後、妻と不仲になってから覚せい剤の使用を再開した。
「二度と同じ過ちを繰り返さない」「以前にお世話になったX教でやり直す」などと述べており、覚せい剤を断ち切る意志は固い。
 妹は、身元は頼めないが、同じX教の信者である。支援が期待できる。よって更生は可能である。
 寛大な判決を望む。


裁判官:「これで、この事件の審理を終了するんだけど、さっき被告人質問で話してもらったけども、何か付け加えることがあったら、終了するにあたって言ってもいいという権利が被告人に与えられていて、これを『最終陳述』と言うんだけどね。何もなければ無理に言う必要はないけど、裁判所に対して、何か付け加えて言っておきたいことはあるかな?」
Mさん:「今回、頭突きをして、全然関係ない人に迷惑をかけたこと、本当に申し訳ないと思います」


 Mさんは、他人に頭突きをしておきながら「覚えてない」と言うなど、覚せい剤による影響は大きいと思われます。大量に使用したのかもしれません。

 今回は、「信仰の力で立ち直れるか否か」という観点はバッサリ捨てて、Mさんがこれから具体的にどうしていったらいいのか考えてみます。
 私は、アルコール依存症患者を何人か間接的に知っていることもあって、依存症についてわずかばかりの知識を持っております。40代ともなると、振り回し続けたご家族には見限られ、たいていは孤独な生活を送っています。彼らは、医者に通いながらも、アルコールの臭いが絶えません。一見すると好人物のように思えるのですが、しばらく付き合ううちに馬脚を現し、金の無心をする等のトラブルが起こり、関係が遠のいていきます。まあ、あくまでも、私が見聞きした範囲の話であり、ご家族とうまくいっている依存症の方もたくさんおられるとは思います。

 私は、Mさんに、一刻も早く治療を受けさせる必要があると思います。私の見る限り、依存症患者は、強い意志があれば薬をやめられると考えているようです。また、ご家族も、本人のだらしなさが原因だと考えがちのようです。しかし、どの文献をあたってみても、依存症は病気であり、本人の意志で治すことは困難だと書かれています。
 ウィキペディアの「依存症」によりますと、依存症の生物学的な病態として、脳の問題が挙げられています。
摂取した依存性物質が、中脳辺縁系の脳内報酬系においてドパミン放出を促進し快の感覚を生じ、それが一種の条件づけ刺激になると考えられている。
薬物依存症の場合は、条件づけによる常習化以外にも、神経細胞が組織的、機能的に変質して薬物なしでは正常な状態が保てなくなる場合があり、この現象も薬物依存の形成に大きく関与していると考えられている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87
 ちょっと分かりづらいのですが、とりあえず、依存症は強い意志で治るものではない、という理解でよいと思います。
 ですから、Mさんの社会復帰は、まずは診察を受けることから始める必要があるでしょう。

 ところが、Mさんはダルク(薬物依存のリハビリ施設)に関する質問に対して、「聞いたことあるけど、お金がいると聞いたもんで…」と答えています。そもそも本件では、職場でトラブルを起こして、ムシャクシャして覚せい剤に手を出しました。彼は、今のところ、仕事をすることが困難だと考えられるので、リハビリ施設に払うお金も捻出できないでしょう。これでは治療を続けられません。

 そこで、どうにかMさんの負担を減らせないか検索を続けたところ、厚生労働省のホームページに、頼もしい記述を見つけました。まずは、リハビリ施設以前の問題として、継続して治療を受けるための方法です。「自立支援医療について」では、薬物依存症の医療費負担を軽減する旨が記されています。
(1)  原則は定率10%負担ですが、医療保険の自己負担限度額によって負担が増え過ぎることにはならず、さらに、所得の低い方には月当たりの負担額に上限を設定します。

 ・ 生活保護世帯の方なら、0円
 ・ 市町村民税非課税世帯で障害基礎年金2級(月6.6万円)のみ受給程度の収入の方なら、2,500円まで
 ・ 市町村民税非課税世帯の方なら、5,000円まで

※  自立支援医療の「世帯」の範囲:医療保険単位(=異なる医療保険に加入している家族は別「世帯」として扱う)


(2)  所得の低い方以外についても、継続的に相当額の医療費負担が発生する方(「重度かつ継続」)には、月当たりの負担額に上限を設定します。

<上限額>  ・ 市町村民税課税で市町村民税額(所得割)が2万円未満の世帯の方なら、5,000円まで
 ・ 市町村民税額(所得割)が2万円以上20万円未満の世帯の方なら、10,000円まで
 ・ 市町村民税額(所得割)が20万円以上の世帯の方なら、20,000円まで(経過措置)

<当面の「重度かつ継続」の範囲>  ・ 疾病等から対象になる者  精神通院医療 : (1) 統合失調症、躁うつ病・うつ病、てんかん、認知症等の脳機能障害、薬物関連障害(依存症等)
(2) 3年以上の精神医療の経験を有する医師により、以下の病状を示す精神障害のため計画的・集中的な通院医療(状態の維持、悪化予防のための医療を含む。)を継続的に要すると診断された者として、認定を受けた者 ・ 情動及び行動の障害
・ 不安及び不穏状態

 更生・育成医療 :  腎臓機能障害、小腸機能障害、免疫機能障害

 ・ 疾病等に関わらず、高額な費用負担が継続することから対象となる者  精神・更生・育成 :  医療保険の多数該当の者

厚生労働省「自立支援医療について(平成17年12月)」より
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushienhou04/index.html


 自立支援医療の対象として、「薬物関連障害(依存症等)」は「重度かつ継続」に含まれていますので、Mさんはこの制度を利用することができます。
 Mさんの場合、出所後にこの制度を利用し、生活保護も障害基礎年金2級も受給しないと仮定すると、本人負担は10%で、月々の医療費は最高で5,000円となります。これならどうにか払えそうです。
 この10%は、医療保険負担分を除いた額だと考えられますので、国民健康保険(就職できるなら健康保険、共済組合でも可)が有効でなければ意味がありません。問題があれば、企業や役所に就職するか、最寄りの市役所等で手続を行って下さい。
 肝心の自立支援医療(要は医療費が安くなる)の手続については、まずは主治医に相談するのが無難だろうと思われます。なお、10%の本人負担分を肩代わりしてくれる市町村もあるようです。例えば、名古屋市では10%を本人が全額負担、犬山市では本人負担分の1/2を助成、津島市では本人負担分の全額を助成、安城市では本人負担分の全額を助成に加えて入院保険診療分の1/2も助成など、各市町村によって異なります。出所後の住まいは慎重に検討して下さい。

 次に、リハビリ施設の費用について、同じく厚生労働省のホームページ「障害福祉サービスについて」を見てみましょう。
負担を軽減する仕組みは・・

定率負担については・・・
(1)  原則は定率10%負担ですが、どの方でも負担が増え過ぎないよう、上限額を設定するとともに、所得の低い方にはより低い上限定を設定します。

 ・ 生活保護世帯の方なら、0円
 ・ 市町村民税非課税世帯で障害基礎年金2級(月6.6万円)のみ受給の方なら、15,000円
 ・ 市町村民税非課税世帯の方なら、24,600円
 ・ 市町村民税課税世帯の方なら、37,200円


(2)  資産等の少ない方には、上記の上限額をさらに引き下げます。

 自宅でサービスを利用する方の場合 ○  社会福祉法人による負担軽減制度により、月額上限額を(1)の上限額の半分にします。
 グループホーム、施設に入所する方の場合 ○  収入が障害基礎年金2級(月約6.6万円)までの方については、定率負担は0円です。
○  6.6万円を超える収入の場合は、超える収入の半分(グループホーム入居者の年金・就労収入については、15%)が上限額です。

食費等負担については・・・
 食費等の実費については、原則自己負担ですが、所得の低い方については、食費等を全額自己負担しなくてもよいよう、負担軽減を図ります。

○  通所サービス、ショートステイを利用する方の場合
 ・  食費を全額支払わなくてもよいよう、食費の3分の2を免除します(月22日利用の場合5,100円)。

○  施設に入所する方の場合
 ・  定率負担(減免後)、食費等実費負担をしても手元に少なくとも2.5万円残るよう、給付(補足給付)を行い、食費等実費負担額の上限額を設定します。
厚生労働省「障害福祉サービスについて(平成17年12月)」より
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushienhou03/index.html


 先ほどと同じ条件で考えてみますと、本人負担は10%で、月々の上限が24,600円 です。さらに、必要に応じて食費がかかります。Mさんの状況を考えると難しい金額です。
 それで、例えばダルクという施設が、医療機関なのか福祉サービスなのか、つまりどちらの制度が使えるのか、どちらも使えないのか、検索だけでは分かりませんでした。また、いくら必要なのか、どのぐらいの期間お世話になるのか、細かいことは分かりませんでした。
 ただ、精神科の中にはリハビリ施設を備えたものがあるようです。薬物依存専門ではないと思いますが安く利用できる点が魅力でしょう。詳細は病院か保健所にお問い合わせ下さい。

 私としては、ひとまず生活保護を受けて、精神科に入院して、必要に応じて精神障害者保健福祉手帳や障害年金の申請を行い、退院後は自立支援医療の助けを借りながら通院し、覚せい剤を使わない日を積み重ね、安定してきたら就職する、という方法が、金銭的には(本人にとっても社会にとっても)楽だろうと思います。
 もちろん、生活保護や年金の受給は確実ではありませんから、そこまでうまくいかないかもしれません。もし、もう一度ご家族と和解できるなら、もう少し楽になるのですが…。

 こういうことは、私みたいないい加減な人間が言うのではなくて、刑務所や拘置所と、保健所や市町村役場、医療機関等が連携して、出所とともに治療を始められるようにした方がよいと思います。Mさんが、出所後すぐに診察を受けに行く、とはとうてい思えません。私が思うに、多くの依存症患者は、自らの病気を軽く考えているようなのです。ましてや、自立支援医療という制度など、考えたことすらないでしょう。
 ですから、明らかな依存症(その他長期治療が必要な疾患)が認められ、それが再犯に結びつくと考えられる場合は、出所後すぐに病院を紹介し、市町村役場等で必要な申請を行い、治療を受けるよう誘導する必要があると思います。できれば、出所の日からすぐ治療や生活保護の受給ができるよう、事前に申請を済ませておくのがよいでしょう。
 ただ、これを全て刑務所の職員に押しつけるのは、あまりにも気の毒だと思います。こういうことは予算だけつけて民間の専門家を呼べば良いのです。
 つまり、「民間にできることは民間に」という発想が、「再チャレンジ」につながるのです。ですから、与党の考えにも合いますし、なにより法務省にとっては予算をもらう口実になります。

 言っておきますが、Mさんが気の毒だから支援してあげて、という話ではありません。本件では、依存症が原因で犯罪を犯していると考えられるため、Mさんの疾患を治療しなければ再犯に及ぶ可能性が高いと思います。このままでは服役を繰り返しながら年老いていきます。その生活は、法務省の予算で賄われ、その財源は大ざっぱに言えば税金です。
 ですから、同じ税金であれば、治療やリハビリに用いて、依存症を少しでも和らげる方が得だと思います。我慢強く治療を続ければ社会復帰は可能かもしれません。少なくとも、全部の面倒を見る服役よりは、税金の負担が減ると考えられます。
 また、彼が社会内で治療を続ければ、刑務所の負担が減るため、矯正教育の効果が上がり、治安が良くなります。

 もちろん、信仰の力、神様の力が、Mさんの更生に役立つでしょう。しかし、X教の教えが「人のために尽くせ」であるなら、まずは自らの生活を安定させるのが先だと思います。今後は、教えを守り、適切な治療を受け、異常な行動をしないように暮らしていただきたいです。

 覚せい剤取締法違反の被告人は、本件では頭突きをするなどの迷惑行為がありましたが、たいてい一番の被害者は本人だと思います。安易に手を出すと、自分の大切な人を苦しめ、いずれは失います。その後も、後遺症に苦しみながら、周囲に迷惑をかけながら、孤独のうちに一生を終えるのです。つまり、身体への悪影響(依存症、中毒性精神病、人格の変化等)と、周囲の人から見放される(社会的な孤立)という、二つのリスクがあるのです。
 ここをお読みの皆さんも、覚せい剤の快楽が、それだけのリスクを冒してでも得る価値があるのかどうか、よく考えて下さい。できれば、薬物依存症患者を刑務所で養っていて良いのかどうか、併せてお考え下さい。


◎今回分かったこと
・薬物依存症を放っておくと家族と疎遠になってしまうようです。
・薬物依存症は病院で治療を受けないと治らないようです。
・重度かつ継続の疾患であれば、自立支援医療を利用することで、医療費が安くなります。
・自立支援医療の自己負担分は各市町村によって、全額助成してくれるところ、半額助成してくれるところ、全く助成してくれないところ、があります。お住まいを決める時は慎重に。
・覚せい剤を使用すると、他人に頭突きをしても、覚えていないことがあります。
・神様を頼る前にできることがあります。
・元気が出てきたら人のために尽くしましょう。

参考文献:
「心の病気がわかる本」(小俣和一朗 著、池田書店 刊)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/
名古屋市
http://www.city.nagoya.jp/
津島市
http://www.city.tsushima.lg.jp/
犬山市
http://www.city.inuyama.aichi.jp/
安城市
http://www.city.anjo.aichi.jp/


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