明治村では、明治時代の建造物を、たくさん見学できます。もちろん、裁判に関係した建造物も、たくさん保存されています。
交通の便がよいので、お近くの方であれば、すぐにでも行けます。
今回は、宮津裁判所、金沢監獄、前橋監獄を中心に、写真入りでご紹介します。
明治村は、風光明媚な入鹿池湖畔につくられた、明治時代の建造物、文化等を見学できる施設です。犬山市では、日本モンキーパークと並ぶ、有名なレジャー施設です。
村内には、欧米風の建物が目立ち、当時の「欧米化!」に浮かれた雰囲気を堪能することができます。「博物館」を名乗っていますが、遊園地のように楽しめます。
明治村へは、名鉄犬山線「犬山」で下車、東口の階段を下りて、岐阜バス「明治村行き」に乗り換えて終点で下車です。
名鉄「名鉄名古屋」から「犬山」までの運賃は540円、
岐阜バス「犬山駅」から「明治村」までの運賃は410円です。
※運賃は、2007年5月3日、名古屋鉄道のホームページ運賃検索、明治村公式ホームページで調べました。
【宮津裁判所法廷】
こちらは明治時代の法廷です。この、宮津裁判所は、外見は普通の家のようです。珍しく「欧米化!」されていない裁判所です。
一番手前の長椅子に腰掛けているのが被告人です。その隣で、制服姿の男性が、被告人に逃走をさせまいと、厳しく監視しております。
写真奥、壇上の左から、検察官(赤い唐草模様)、裁判官(紫)、書記官(襟だけ緑)です。行われているのは、冒頭陳述か、はたまた論告なのでしょうか。
写真右端、忘れられそうなぐらいに小さく座っているのが、被告人の味方である弁護人(白)です。
全員が被告人の方を向いています。
別の角度からもう一枚。手前のロープをトリミング加工で切り取ってみました。
以下、現在の法廷との違いを強調した写真です。
裁判官と検察官による、壇上でのツーショットです。
書記官と弁護人による、段差を隔てたツーショットです。
この中では、書記官が、一番権威を失ったように感じました。今では、暇そうな傍聴人に、小間使いのように思われているのかもしれません。頭に来ることもあるでしょうね。
「ワシは本当は偉いんだぞ。キミたち庶民とは上がるステージが違うのだよ。がはははは」と思っているのかも。いえ、たぶんそんな書記官はいません。
一方の弁護人は、裁判官にほとんど背を向けています。そんな状態で仕事ができたのかどうか、心配になってきます。この法廷を見て、現在の法廷が機能的な形であることに気付きました。
現在の法廷では、検察官と弁護人は対面し、書記官は中央で小さくなっています。裁判官だけが、当時と変わらず、壇上に座っています。
【金沢監獄】
続いては監獄です。今で言うところの「刑務所」です。
監房の扉です。在監者(受刑者)は、この頑丈な扉の奥で、寝泊まりしていました。それでは、扉を開けて、監獄での生活を覗いてみましょう。
監獄では、怒鳴ったところで、かみさんがいないので、布団は出てきません。身の回りのことは自分でしなければならないようです。
それでは、部屋へ入ってみましょう。
これは、もしかして、おトイレでしょうか。桶がむき出しで置いてあるだけです。部屋が臭くなってしまいます。過酷な生活を強いられていたようです。
これは何なのかわかりませんでした。洗面台か流しでしょうか。
在監者は、くる日もくる日も、この天井を眺めながら、釈放の日を夢見ながら、眠りに就いたのでしょう。
こちらは書信室です。「室」と言っても、カウンターと、他の在監者に見られないための仕切りがあるだけです。
案内板によりますと、
発信する回数やあて先が親族に限られるなど制限が加えられていました。とのことです。もしかしたら、看守に監視されながら、書いていたのかもしれませんね。
こちらは中央看守所です。ガラス張りで、監視しているようでいて、見られ放題です。看守は仕事をサボれなかったでしょうねえ。
【前橋監獄雑居房】
こちらは、長屋のような、監獄です。太い材木でつくられています。
廊下です。
出入り口は小さくて頑丈につくられています。
カメラを近づけて、在監者視点で、撮影してみました。何もない殺風景な部屋でした。何人ぐらい入っていたのでしょうか。
さて、裁判に関係する展示はここまでです。この後は、楽しい見学をサポートする、のりものやグルメをご紹介いたします。
のりものの前に、帝国ホテルへ入ってみます。
【ポーツマス条約調印テーブル】
猫ひろしさんのギャグに、「う〜ん、ポーツマス、ポーツマス」というものがありますが、その元ネタ(?)とされるのが、ポーツマス条約です。
これがポーツマス条約調印テーブルなのだそうです。
私は、ポーツマス条約について、ずいぶん前に習った記憶はあるものの、はっきりとは思い出せません。教科書の力を借りることにします。
東郷平八郎司令長官の指揮のもと、兵員の高い士気とたくみな戦術でバルチック艦隊を全滅させ、世界の海戦史に残る驚異的な勝利を収めた(日本海海戦)。
…国家予算の8年分にあたる軍事費を使い切っていた。長期戦になれば、ロシアとの国力の差があらわれて形勢が逆転するのは明白だった。アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトは、日本に最も有利な時期を選んで、日露間の講和を仲介した。アメリカのポーツマスで開かれた講和会議の結果、1905(明治38)年9月、ポーツマス条約が結ばれた。
「新しい歴史教科書」(藤岡信勝ほか11名 著、扶桑社 発行)
なるほど、日本が、日露戦争に勝って、結んだ条約なのですね。
非常に歴史的価値の高いテーブルということになります。それが目の前で見られるのですから、明治村に行ったら見ておいて損はなさそうです。
さて、帝国ホテル横の道を進むと、若干寂しい雰囲気になりますが、さらに進んでいくと、にぎやかな売店が見えてきます。その隣にはSLの「東京駅」があります。
【蒸気機関車9号】
この先のターンテーブルで、先頭だけが方向転換します。方向転換は、男2人が、力任せに行います。見学も可能なので、ご希望の方は、案内に従って行ってみて下さい。
反対側の車両に乗り込んで、連結を見学することもできます。ただし、ちょっと臭いので、苦手な方は注意して下さい。
方向転換して戻ってきました。
蒸気機関車が走る距離は800メートル(公式ホームページより)なのだそうです。それでも、ゆっくりと走るので、のんびり楽しむことができます。
ただ、よく揺れるので、乗り心地はよくないです。たまに、古い時代を舞台にしたドラマや映画で、蒸気機関車で長距離移動するシーンがあります。あれは辛いのではないかと思いました。シャーロック・ホームズにしても、金田一耕助にしても、その後で名推理を披露するのですから、素晴らしい探偵です。私なら、疲労するぐらいが関の山です。
明治の汽車の旅は大変だったのかもしれません。ま、もしかしたら、汽車が老朽化しているだけなのかもしれませんが。
【生ショコラ】
SL「名古屋駅」近く、煉瓦造りに瓦葺きの屋根、工部省品川硝子製造所に、汐留バーがあります。ここでは、お酒、ジュース、コーヒー等をいただくことができます。私は生ショコラを注文しました。
一口ほおばるだけで、カカオとお酒の香りが広がり、体にしみこんでいきそうです。店内は、ちょっと狭いものの、煉瓦造りの建物に合う内装で、大変ハイカラな雰囲気でした。
【食道楽のコロツケー】
帝国ホテル前芝生広場と、大井牛肉店にて、販売されています。
これは普通のコロッケとは違いました。中身がシチューのようになっていたのです。
ジャガイモと挽き肉がシチューの具のようになっていました。本当に絶妙な味付けで、衣もよく揚がっており、「これを食べにまた訪れたい」と思ったほどでした。こういうコロッケは初めて食べました。
なお、シチューといっても、味の話で、ドロドロしているわけではありません。食べにくくはありません。ご安心下さい。
明治村は広い施設です。一日で回れるのは、じっくり見るなら、1〜5丁目のうち、せいぜい1〜2区です。じっくりご覧になる場合は、早めに到着されることをおすすめします。明治村は午後5時で終了します。
坂道、砂利道、石畳、階段等、足場が不安定な場所があります。歩きやすい靴をおすすめします。ただし、ある程度はバリアフリー化されています。不安な方は、道をお選びになるか、付き添いの方をお連れ下さい。
身体障害者の方は、手帳を見せれば、付き添いの方お一人まで、安く入園できるようです。
その他、詳しい情報は公式ホームページに掲載されています。是非ご覧下さい。
明治村公式ホームページ
http://www.meijimura.com/
参考文献:
明治村公式ホームページ http://www.meijimura.com/
明治村の案内板
「新しい歴史教科書」(藤岡信勝ほか11名 著、扶桑社 発行)
「常設展示案内」(名古屋市市政資料館)
名古屋鉄道 http://www.meitetsu.co.jp/




