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2007年07月03日

些細なケンカだったはずが放火罪に…(3) 論告・弁論

 被告人は、彼氏に覚せい剤を注射してもらった疑いで覚せい剤取締法違反、彼氏が撒いた灯油に火をつけた疑いで現住建造物等放火罪に、それぞれ問われています。
 検察官立証は第1回公判で、弁護人立証は第2回公判で、それぞれ終わっています。被告人が語る部分を読みたい方は、第2回公判へどうぞ。

第1回公判 http://chisai.seesaa.net/article/40521398
第2回公判 http://chisai.seesaa.net/article/43653796

 今回は、論告、弁論の模様をお伝えします。
 さらに、再犯しないための男選びにも、踏み込んでしまいました。全くもって、余計なお世話です…。


【注意事項】
 この記事は、私が裁判傍聴で必死こいて書き殴ったメモを元に、なんとか記憶を辿って書いたものです。もしかしたら、実際に裁判で起こったことと、全然違うかもしれません。
 また、私に法律の知識はありません。
 偏った思いこみや思想が文章に紛れ込んでいるかもしれません。極力避けるように努力します。ご了承下さい。
 この記事が事件の真実を言い当てることなどございません。
 無いとは思いますが、無断転載はご遠慮下さい。引用は法律を守ってご自由にどうぞ。
 リンクはご自由にどうぞ。ただし、画像等への直リンクはおやめ下さい。
 登場人物のイニシャルは本名と無関係です。


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《些細なケンカだったはずが放火罪に…(3) 論告・弁論》
【現住建造物等放火】【覚せい剤取締法違反】『審理』
名古屋地方裁判所一宮支部1号法廷
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☆★登場人物★☆
Jさん(被告人。20代前半の女性。かなりの美人。終始うつむきながら泣いている)
弁護人(30〜40代ぐらいの男性。大柄でコワモテ。ジャーナリストの須田慎一郎さん風)
検察官(30代ぐらいの男性)
裁判長(30〜40代ぐらいの男性。羽生善治王将風のインテリ男子)
右陪席(30〜40代ぐらいの女性。三原じゅん子さん風)
左陪席(裁判長と同じ雰囲気の男性)
Mさん(Jさんの交際相手)


 さて、続けてお伝えしております、現住建造物等放火と覚せい剤取締法違反の裁判です。
 論告、弁論の模様をお伝えします。
 メモできなかったところがたくさんありました。申し訳ございません。
 説明不足や矛盾した部分もありますが、恐らく私のミスによるもので、検察官、弁護人のせいではありません。その旨ご理解下さいませ。
 右陪席の裁判官が変わっていました。人事異動があったようです。裁判長と左陪席は、未確認ですが、同じだったと思います。


◎検察官による論告求刑はおおむね以下の通りです。
 公訴事実は公判廷取り調べの関係各証拠によって証明充分だと思慮するものであります。

 被告人と弁護人は、「家を燃やすつもりはなかった」と言いますが、未必の故意があったのは明らかであります。

 現場は和室で、畳の上にカーペットが敷かれていました。敷き布団と掛け布団は柱に接する形で敷かれておりました。押し入れはベニヤ板で作られていました。
 事件前、Mは灯油を洗面器2杯分ほどまき、被告人は洗面器1杯分の灯油をかぶりました。
 被告人は、Mが撒いた灯油が染みになっていた部分に、ライターで火をつけ、犯行に及んだものであります。これによって、現場の部屋は、上部と下部を残して、焼損しました。
 洗面器3杯分の灯油がしみこんだ布団に火をつければ、家屋に燃え移るのは明らかであります。それは、建造物の構造が…(略: 被害家屋が木造であり、それを被告人が認識していたという説明)…ことからも、明白であります。

 被告人は、灯油がしみこんだ布団に火をつけたことから、未必の故意があったと言えます。

 被告人は、「もうどうなってもいい」という気持ちから、火をつけております。**月**日の取り調べで、「家ごと燃やしてやろうとは思っていなかった」などと述べておりますが、++月++日の取り調べでは、「家まで燃えると分かっていた」などと、以前の発言を否定する旨を述べております。
 ##月##日の供述調書には署名押印がありません。これについて被告人は、弁護人に相談したところ「簡単に署名したらダメだから。分からなかったら相談して」と言われたからだと、公判廷で述べております。
 しかし、その後、++月++日の供述調書に、署名押印しています。
 これについて被告人は、「調書は結果論だから」と説得された旨を述べておりますが、自ら「結果的に燃やしてしまった」旨を認めておりますので、信用できません。
 そもそも、灯油を燃やした経験がないことをして、灯油で家が燃えると思っていなかったとは、言えません。

 事件現場は、両隣までの距離が1.2m〜1.3mで、炎が燃え移る危険がありました。
 家主に対する損害、居住者に対する危険、近隣住民に対する危険を与えており、その責任は軽くありません。
 被害者は、部屋が焼損しただけでなく、家具、家電等が使えなくなりました。結果は重大であります。
「ケンカを終わらせたかった」という短絡かつ身勝手な動機に酌量の余地はありません。
 被告人は、完全に消火を終わらせることなく、現場から離れました。犯行対応は悪質です。

 被告人は、覚せい剤を、Mと交際を始めた頃から、使用しておりました。
 母親から注意されましたが使用をやめませんでした。
 使用は長期に渡っており、Mとの交際をやめるとは述べておらず、母親の注意を聞き入れなかったことから、再犯の可能性は大きいと言えます。
 母親は公判廷で監督を誓っておりますが、覚せい剤の使用に一度は気付いて注意したものの、最近は気付いておらず、監督能力に疑問があります。

 被告人は施設内処遇が必要です。

 そこで求刑ですが、関係各法令を適用の上、被告人を、懲役5年に処するのが相当と思慮するものであります。


◎弁護人による弁論はおおむね以下の通りです。
 放火に、故意、未必の故意は認められず、無罪を主張いたします。
 覚せい剤には汲むべき事情が認められますので執行猶予を求める次第であります。

 被告人には火に関する経験がありませんでした。
 被告人は大きな火を見たことがありませんでした。たき火をした経験はありません。
 石油ストーブを使ったことはありますが、炎が燃え上がるなど、危ないという知識がありませんでした。
 ガソリンや灯油に火をつけたことはありませんでした。

 事件前、被告人は、Mに注射してもらい、覚せい剤を使用しておりました。
 被告人とMとのケンカは、被告人が、悩み相談に乗っているとき、Mの母の仏壇に線香をあげたことから、Mが怒り出したのが発端であります。
 その後、被告人は、ストーブの給油に手間取りました。すると、Mは、ポリタンクを持ってきて、「燃やしてやる」と怒鳴り、灯油を撒きました。
 その後、被告人が、友人に借りていた物を返却しようと、家から出ようとしました。Mに「まだ話が終わっとらん」と怒鳴られ、顔面を1回足蹴にされました。
「何でヨリを戻しとらんのに、彼氏でもないのに、蹴られなあかんの」と思い、灯油をかぶって、止めてくれるかどうか試そうとしました。
 その後、被告人は、覚せい剤の影響で興奮していたことから、怒りにまかせて、何も考えず、火をつけました。
 この時、被告人は、布団しか燃えないと思っていました。
 最初は、10cm程度の炎でした。被告人は、「この火を消さないと大変なことになる」と思い、枕で叩いて消火しようとしました。
 しかし、かえって火をあおる形となり、炎が大きくなってしまいました。

 検察官が指摘する++月++日の調書は、被告人自身が話した内容ではありません。捜査官が作文したものを、「調書は結果論だから」として、説得してサインさせたものであります。
「布団に火をつければ家に火がつくと分かっていました」と述べている調書にサインしたのは、捜査官の「結果論だから」という説得に応じたものであります。

 被告人は、火をつけてケンカを終わらせようとしたものであります。火をつけたら我に返って、消火活動をしています。
 そもそも、布団自体燃える認識はありませんでしたので、家も燃えると思ってはおりませんでした。したがって、未必の故意はなかったと考えられるため、無罪を主張いたします。

 仮に失火罪が成立するとしても、Mは「Jを巻き込んでしまったことを申し訳なく思っている。自分が被害者とは思っていない。寛大な処分をお願いします」などと述べており、被告人自身も「近所にお年寄りが住んでいるのに、危険な目に遭わせて申し訳ない」などと反省の弁を述べており、執行猶予付き判決が相当の事案であります。

 覚せい剤は、一度を除いて、Mから注射してもらって使用しております。
 今回の事件で覚せい剤の怖さを知った旨を述べております。
 母親は、娘の今後について、すでに具体的な計画を持っています。
 家族との関係は良好です。
 Mとは落ち着くまで会わないと述べております。Mは、懲役1年6月の実刑判決を受けており、現時点で控訴審中で、実質会うことは不可能です。
 したがって再犯の恐れはありません。

 現住建造物等放火については無罪、失火罪だったとしても執行猶予付き判決が相当、覚せい剤についても執行猶予付きの寛大な判決をお願いするものであります。


裁判長:「最後に、裁判所に対して、何か言っておきたいことはありますか?」
Eさん:「今回、火をつけてしまいました家の近所の方々には、危険な目に遭わせて、本当に申し訳なく思っています。反省したことを胸に、マジメに生活していきたいと思います」


 論告、弁論ともに、大変ていねいな内容だったと思います。あまり忠実に再現できなかったのが残念です。

 放火に関してまとめますと、
 検察側は、
被告人は未必の故意が成立する発言をしている、灯油のしみこんだ布団に火をつけている、不当捜査という主張は信用できない、だから現住建造物等放火は有罪だ、刑務所に入れてくれ、
という主張のようです。

弁護側は、
故意や未必の故意を認める供述調書は捜査官の作文だ、灯油のしみこんだ布団が燃えるとは思ってなかったから未必の故意には当たらない、だから現住建造物等放火は無罪だ、刑務所には入れないでくれ、
という主張のようです。


 第1回公判の記事に、いくつかご意見を頂戴しております。
http://chisai.seesaa.net/article/40521398.html#comment

 それを踏まえて考えてみますと、現住建造物等放火罪の成否に関しては、どうやら被告人が不利なのではないかと思います。

 これは、不当な捜査云々とは関係なく、論告にもある通り、「被告人は、灯油にがしみこんだ布団に火をつけたことから、未必の故意があったと言えます」という客観的証拠によるものです。
 この話は、刑法の難しい内容に踏み込んでしまうので、詳細については述べません。ただ、普通に考えてみて、「灯油がしみこんだ布団に火をつけて家が燃えたら、放火罪にされてもしかたがない」という言い方はできると思います。
 あとは、裁判官がどう判断するのか、注目するしかありません。

 ただし、被告人が不利と言っても、あくまでも現住建造物放火が有罪になるかどうかについてです。情状については別に考える必要があります。
 検察官は、覚せい剤使用の情状に関して、使用が長期に渡っていること、Mさんとの交際をやめると誓っていないこと、母親の監督能力に疑問があることなど、指摘しました。
 こちらは、現住建造物等放火罪の成否ほど不利ではありませんが、決して安心もできません。


 私が公判当日に思ったことを書きます。
 Jさんの犯行は、Mさんとの関係に端を発しており、燃えたのはMさんの家だけですので、刑務所に入れるのは酷なような気がします(燃え移ったら別だと思いました)。求刑は5年ですので、実刑になるとすると、長期に渡る服役を余儀なくされます。
 Jさんは反省しています。今後の生活に若干不安がありますが、あのご家族ならきっと見守ってくれると思います。
 ただ、覚せい剤を使用した果てに火をつけていますから、覚せい剤の使用を扱う裁判としては、私が見た中で言うと、良くない方だと思います。その責任はとらなければなりません。
 まあ、これは、法的な話ではなくて、あくまでも私の感情に過ぎません。違うご意見をお持ちの方もおられるとは思いますが、当日思ったこととして、記しておきます。

 法的には、「家を燃やそう」もしくは「家が燃えるかもしれない」と思って火をつけ、家を燃やしてしまったら、たとえ家主が許していても、隣家に燃え移らなくても、公共に危険を生じさせたため、放火罪が成立するそうです。ご指導下さった皆様に感謝いたします。


 さて、本件では、放火の他に、覚せい剤の使用も問われています。
 再犯に関して、検察側、弁護側ともに、Mさんと別れることを勧めています。
 Mさんは、ヤクザであり、覚せい剤取締法違反の前科があるそうです。その一方で、ご家族に恵まれない、辛い人生を歩んでこられたようです。

 しかし、いくら素敵な男性で、同情すべき事情があったとしても、犯罪に巻き込まれるのはマズイです。
 果たして、ヤクザとお付き合いすると、覚せい剤を使う確率が高いのでしょうか?

 さすがにそのものズバリのデータはありません。当たり前です。犯罪はバレないように行うものですから。
 ここでは、ちょっと古いのですが、「犯罪白書 平成7年版」から、アンケート結果を見てみます。どういう調査だったのか、説明も一緒に引用しておきます。
第2節 覚せい剤事犯受刑者に対する特別調査結果
1 特別調査の概要

 法務総合研究所では,覚せい剤事犯受刑者の行動と意識を明らかにするために,全国の刑務所及び少年刑務所の協力を得て,覚せい剤事犯受刑者へのアンケートによる総合的な特別調査を行った。
 調査対象者は総数1,705人であり,男子については,平成6年3月1日から同年5月末日までの期間に刑確定により入所した覚せい剤事犯受刑者で,同年12月1日現在,全国の刑務所及び少年刑務所に在所する者1,046人であり,女子については,6年12月1日現在,全国の刑務所に在所する覚せい剤事犯受刑者659人である。
 ここでは,今回の調査結果を紹介するとともに,昭和56年に行った同様の調査(以下本節において「前回調査」という。)との比較によって覚せい剤受刑者の最近の変化を見ることとする。

覚せい剤事犯受刑者 暴力団加入者との関係
(表)暴力団加入者との関係
「犯罪白書 平成7年版」(法務総合研究所)より
 覚せい剤事犯受刑者を対象にした調査ですので、実刑を受けた方の実態が反映されていることになります。ということは、よっぽど悪質な犯行だったか、2度以上裁判沙汰になっている方と考えられます。
 つまり、何度も覚せい剤でトラブルを起こしているような、常習性のある方がほとんどだと思います。何度も親に法廷で証言させた方もおられるでしょう。何度も兄弟姉妹に上申書を書かせた方もおられるでしょう。

 え? 「ワケ分からん数字ならべて能書きたれるな!」、ですって?
 そうですね。数字を並べただけではワケ分かりませんね。大変失礼いたしました。

 それでは、分かりやすくするために、魔法を使います。「円グラフ」という魔法で、あなたの視覚を惑わし…、いえ、何でもないです。とにかくですね、分かりやすくお見せいたします。

(円グラフ)暴力団加入者との関係
 これで一目瞭然となりました。
 平成6年の調査では、女子の覚せい剤事犯受刑者中、ヤクザと交際する方が46.6%と、最も高くなっています。女性の場合、ヤクザと交際しないことで、覚せい剤の常習のリスクを大幅に低減することができます。
 この数字を見ると、Jさんが、Mさんとの別れを先延ばしにしたことについて、心配になってきます。

 え? 今度は何ですか?
「この調査はあくまでも暴力団加入者との関係を調べただけじゃないか。ヤクザから覚せい剤をもらったとは限らないぞ!」
 なるほど。冷静なご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りでございます。

 では、魔法を応用してみたいと思います。次の魔法は「棒グラフ」です。これで、女子と男子の数字を、視覚に訴えかけて、大げさに…じゃなくて、分かりやすく比較することができます。
(棒グラフ)暴力団加入者との関係
 女子の「暴力団加入者と交際」は307人で第1位、男子の「暴力団加入者」は250人で第2位です。その差は57人…。
 非常によく似た数字となっております(ただし、男子の「暴力団加入者と交際」を含めると、その差は96人です)。
 このうち、カップルで検挙された方々が、たくさんおられるのではないでしょうか。
 もちろん、覚せい剤を使用するヤクザは、さほど多くはないかもしれません。中には、密売に関わって受刑している方も、おられるでしょう。誤差はあると思います。
 しかし、Jさんの場合、本件での覚せい剤の有罪は間違いありませんから、再犯に及んでしまった場合、長期間の服役を余儀なくされると思います。
 この数字からは、「ヤクザと交際する女性は、彼氏から覚せい剤をもらっている」という証明はできませんが、Jさんに関して、「ヤクザと交際すると再犯の危険が高くなる」ことは明白です。

 Jさんは、本気で再犯を防ごうと思うなら、ヤクザと交際しないほうがいいと思います。

 念のため指摘しておきますと、暴力団加入者と「関係なし」が 32.8% もあります。しつこく言って申し訳ないのですが、ただでさえ再犯の恐れが大きい犯罪であることを、肝に銘じる必要があります。


 次に、結婚を前提とした交際をするとしたら、どういう男性を選んだらいいのか、考えてみたいと思います。若いJさんには早いかもしれませんし、さえない三十男に言われるのはムカツクとは思いますが、大きなお世話を承知の上で、調べてみました。
婚姻関係事件数―申し立ての動機別 申立人別―全家庭裁判所
(表)婚姻関係事件数 申し立ての動機別 申立人別 全家庭裁判所
「平成17年 司法統計年報 3家事編」(最高裁判所事務総局)より、百分率を追加、項目の順番を変更
 
 ここでは、妻が申立人となっているほうの、動機を見ていきます。夫のほうも参考までに載せておきます。ただし、
(注)申し立ての動機は、申立人の言う動機のうち主なものを3個まで挙げる方法で調査重複集計した。
とのことです。
 百分率の計算式は、
動機 ÷ 総数 × 100 = 百分率(%)
としております。百分率ではありますが、動機が重複していますので、合計しても100%になりません。

(棒グラフ)婚姻関係事件数 申し立ての動機別 申立人別 全家庭裁判所
 妻の申し立ての動機、トップは、「性格が合わない」で、43.9%です。これは、男女とも、ダントツのトップです。
 目立つのは、「暴力を振るう」29.7%、「生活費を渡さない」23.7%で、夫の数字(6.7%、2.3%)と比べると、いかに理不尽な目に遭っている妻が多いのか、思い知らされます。
 こういう男は、いつの時代もいるみたいで、どうしても一定数出てきてしまうんだと思います。その妻が、相談できる場所や、逃げられる場所を、確保しなければなりません。その上で、彼らに、暴力を抑止する方法を、授けなければなりません。

 それでは、暴力をふるったり生活費を渡さなかったりする男は論外として、性格が合わない男をどう見分けたらよいのでしょうか。
 結論から言うと、見分ける方法が書かれた文献は、見つけられませんでした。というか、夫婦で性格が合わないのは、珍しくないのかもしれません。私の周囲を見渡してみますと、合わないのを、どうにか我慢して、合わせているみたいです。
 それなら、離婚してしまう夫婦と、我慢して継続できる夫婦と、何か違うところがあるのでしょうか?

 参考になったのは、ちょっと古い本で申し訳ないのですが(古本屋で見つけました)、カウンセリング心理学の第一人者である國分康隆さんが書かれた、『「いい結婚」ができる人 できない人』(三笠書房 発行)です。
 彼の主張によりますと、お互いの希望がどこまで叶えられるか、事前に結婚生活を具体的に話し合っておく必要があるみたいです。
 人生という長い期間で考えた場合に、こういうことをしたい、これだけはしたいということを私たちはたくさん持っている。その中でもっともしたいことは何だろうか。その、自分の人生でいちばんしたいことを、この配偶者とならできるだろうか。
『「いい結婚」ができる人 できない人』(國分康隆 著、三笠書房 発行)より
 考えてみますと、ベンチャー企業を興してバリバリ働きたい人と、低収入でもいいから社会奉仕に人生を捧げたい人、専業主婦になって子供をたくさん作りたい人とでは、配偶者としてふさわしい男性が大きく異なります。こういう観点から異性を見ると、どういう人とお付き合いしたらいいのか、ハッキリしてくると思います。

 さすがに、性格がぴったり合う異性というのは、世の中の半分が異性とはいえ、多くはないと思います。いたとしても、自分を好きになってくれるかどうか、保証はありません。
 しかし、自分の人生と相手の人生が(ある程度は)成就することによって、性格の不一致によるいさかいを、減らすことは可能だと思います。

 もう一つ、この本に、心に残った箇所があります。
 しかし、実は性よりも性格よりも、もっと重要なことがある。性格も合わない、性もすれ違いになりがちだという夫婦の場合でも、決してダメということはないのだ。性も性格も合わない夫婦でも、行動が一致していればうまくいく。(引用元同じ)
 確かに夫婦は、冠婚葬祭、互いの実家への行き来、ご近所付き合い等、一緒に行動する場面が少なくないです。そういうとき、配偶者が一緒に来てくれないようでは、大変苦労するでしょう。
 面倒なことでも、一緒にできるなら、どうにか仲良くやっていけるかもしれません。
 もちろん、楽しい行楽も、一緒に行けるなら幸せでしょう。

 たぶん、細かいところに関して、夫婦が合わせるのは大変だと思います。私が見る限り大きな苦痛を伴っているようです。
 しかし、だいたいの行動を合わせられれば、どうにかなるのかもしれません。

 ま、結婚したことも、恋愛経験もたいしてありませんので、あまり自信はないけれど…。


 結論としては、やはりJさんは、Mさんのことを忘れたほうがいいと思います。覚せい剤事犯に関しては、ヤクザと交際すると、再犯のリスクが大きいからです。再犯に至った場合、20代の大半を刑務所で過ごすことになります。あまりにも不幸だと思います。
 私は、彼女がそこまでの刑を受けなければならないほど、悪人だとは思いません。

 もし、次にお付き合いしたい人が現れたら、その人と一生寄り添って、自分が人生でしたいことを実現できるのか、相手が人生でしたいことを容認できるのか、じっくり考えてみて下さい。
 行動の一致については、深くお付き合いしてみることで、分かると思います。事前に試しておけばいいと思います。


「お前に言われたくないよ!」というツッコミあるかとは思います。全くもってその通りですので、それに対する反論はありません。生意気申し上げまして、大変失礼いたしました。

 とにかく、私も、國分さんの説にしたがって、今夜は妻と一緒に行動することとします。
 え?
「オマエ結婚してないじゃないか!」
 ですって?
 睡眠中の脳内妻ですので、ご理解下さいませ。

◎今回分かったこと
・女性は、ヤクザと交際すると、覚せい剤取締法違反に問われるリスクが高くなります。
・「性格が合わない」ことを理由に離婚したがる人がたくさんいます。
・性格よりも、行動を一致できることが大事だ、という説もあります。
・結婚相手を選ぶときは、自分が人生でしたいことを実現できるかどうか、よく考えましょう。
・結婚相手を選ぶときは、相手が人生でしたいことを、自分が容認できるかどうか、よく考えましょう。
・相手に強く訴えたいことがあったらグラフを使いましょう。
・私には、残念ながら、偉そうに言うほどの経験がありません。

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参考文献:
「犯罪白書 平成7年版」(法務総合研究所)
「平成17年 司法統計年報 3家事編」(最高裁判所事務総局)
『「いい結婚」ができる人 できない人』(國分康隆 著、三笠書房 発行)
「女性のデータブック 第4版」(井上輝子 江原由美子 編、有斐閣 発行)
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